実践ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングを中心に資産運用全般について。分散投資でリスクを抑えながら、インカムゲインとキャピタルゲインを目指します。

AQUSH

AQUSHからの資金引き上げ

AQUSHについては運用中のファンドの完済を待って引き上げを予定していましたが、該当のファンドが当初の終了期間より1年程早く償還されましたので全額を引き上げることにしました。出金指示画面から出金可能額全額を指定し、ほどなく指定の口座に振り込まれましたので、これにてAQUSHとの取引は終了となります。およそ2年間、幸いデフォルトに合うこと無く、およそ5万円(源泉徴収後)の配当収入をいただくことができました。

AQUSHでは、やはりレンディングクラブへの投資ファンドであるグローバルファンドの取り扱いが中止となってしまったのが影響が大きかったです。レンディングクラブに関してはその後直接投資の道が開けたため一層投資を強化することになりましたが、AQUSHに関しては実質的に保証ローンファンドしか存在しない状況になってしまっており、運営企業のEXCO社の方針転換もあって今後の改善も期待できないために引き上げの判断となりました。

日本のソーシャルレンディングの中では、ダントツでITの実力が高い企業だと思っていましたので、ソーシャルレンディングから決済事業への方針転換は個人的には残念でした。Paidyの動向は追っていないため現在のEXCO社の状況は全く把握できていませんが、Paidyが成功してそれを活かした金融商品の開発に繋がることをお祈りしております。

ちなみに、出金可能額を全額引き上げたんので口座の現金は0なのですが、なぜかポートフォリオに62円残っています。運用金額は-6641円という謎の値。
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もう引き上げたので詳しくは調べてませんが、以下の画面の通り「当初の出資元本」と「回収元本」の差異をそのまま表示しているようなので、おそらく延滞金や何かしらの手数料収入が配当金ではなく「回収元本」として計算されていおり当初資金より回収元本が大きくなったのが原因なのかなぁとぼんやりと考えています。
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やっぱり、「ITはいいけど金融実務面はちょっと苦手」な印象ですかね。
今後もがんばってください。

投資状況更新:2016年1月−6月配当実績 49.3万円(2)

・クラウドバンク(300万円→320.1万円)
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続いてクラウドバンクです。
今年クラウドバンクに元本の追加は行っておらず当初の300万円をベースに配当と元本返済を再投資にあてるモデルを続けています。
この半年での配当総額は7.5万円で、国内ではクラウドクレジットと同額でした(細かく言うと89円差という僅差でクラウドバンクの方が多かったです)。年間換算で15万円ですので、源泉徴収後で5%相当の配当収入です。

昨年末の業務再開以降に出たファンドは結構もれなく投資しているような気がします。そのかわり1ファンドあたりの投資額を抑えるようにしており、当初の50万円→10万円→5万円と変更してきていましたが、最近では基本1万円で投資するようにしています。クラウドバンクのファンドはクラウドクレジットのファンドと違い、ファンド単体での投資分散は基本的に得られません。このためリスク分散を行うにあたっては、投資するファンドを分散する必要があります。7月1日時点で58ファンドに投資しており、ファンドあたり50万円投資していたころのものが一つだけ残っていますが、それ以外は1万円〜10万円で運用されています。今後もできるだけ1ファンド=1万円投資を続けていきたいと思っています。
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クラウドバンクのファンドは基本的に企業向けローンのファンドになるので、日本国内の景気動向からうける影響が大きくなります。最近のクラウドバンクは貸出先の種類が豊富でそれぞれの相関性も極端に高いという訳ではなさそうなので、投資ファンドの分散ができていればリスク分散も一定の効果が望めるかと思っています。ただし、「不動産担保+不動産事業者」のファンドだけは全体での割合が高くならないように注意しようと考えています。
昨年のシステムが改善で所有ファンド数が多くても資産状況を把握しやすくなったのも少額多ファンド投資を実践する上で助かっています。

クラウドバンクについては株主の立場で入手したネタがいくつかあるので今後ご紹介していきたいと思います。基本的には会社として良い方向に向かっていると感じています。

・SBIソーシャルレンディング(280万円→291.2万円)
 口座画面イメージは見づらいので割愛です。
この半年の配当は4.1万円でした。年換算で8.2万円なので、源泉徴収後で2.9%の利回りです。正直利回り的には物足らないと感じなくもないですが、SBI資本100%の安心感と不動産事業者向けでない不動産担保付きローンの安全性といった点は他のソーシャルレンディングサービスではなかなか得られないメリットであり、一定の金額を投資する価値は十分あると思っています。

課題としては新しいファンドがなかなか出てこないので思ったように投資額を増やせないところです。今年も今のところ配当と元本償還分の再投資しか出来ておらず、投資元本を増やせていません。
現状、常時募集されているのが不動産担保ローン事業者ファンドだけです。このファンドはファンド単体での貸付先分散効果は多少期待できるのですが、貸付先のローン事業者自体は数社にしか分散されていないのでこのファンドだけで投資元本を増やし続けるのは避けたいと思います。

新しいファンドがでればそのタイミングで追加していきたいと思います。とりあえず300万円は「早めに達成しておきたいです。できれば4.5%〜5%くらいのファンドを増やして欲しいですね。

・maneo(配当金受け取り総額9.8万円)
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引き上げ待ちのmaneoです。でもまだ1年以上運用が残ってるんですよね。
配当は1.2万円でした。再投資するつもりはないので口座から引き上げたいのですがmaneoは出金に手数料がかかるので、最後にまとめて出金するかどうか悩んでます。

GMOクリックホールディングスの資本提携という前向きなリリースが出たので少し期待したのですが、未だに資本構成が不明なままです。リリースでは「3月16日支払期日でGMOクリックホールディングスがmaneoマーケットの5.41%の株式を取得予定」とあるのですが、その後払込が完了したのかどうかといった内容についてすらmaneoのサイトで見つけることが出来ません。さすがにドタキャンがあったとのでは?とまでは思いませんが、maneoのサイトで会社概要見ても以前あった「株主構成」が削除されていて状況が確認できません(以前は「maneoマーケットはmaneoの100%子会社」的な表現があったと記憶しているのですが)。そもそも残りの94.59%の株は誰が持っているのか?という従来からある疑問は一向に解消されません。

もっとも記事にするほどきちんと時間をかけて情報探しているわけではないので、単に私が見落としているだけでどこかにちゃんと情報があるのかもしれません。が、maneo調べるのに時間使うのはやめようと思ってるのでわかりやすいところにおいてもらわないと見つけられそうにないです。

・AQUSH(配当金受け取り総額3.9万円)
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同じく引き上げ待ちのAQUSHです。
配当は1.0万円でした。

AQUSHもmaneoと同じく来年まで運用予定だったのですが、6月に運用元本の早期償還があったようで運用元本が全額返ってきました。早速全額引き合げようと思ったのですが、良く見ると運用中元本がマイナスになっています。意味が良くわからないので問い合さようかとも思ったのですが、1週間位経てば正常になるだろうと思ってますのでその上で引き上げるつもりです。
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AQUSHはシステムインターフェースが優れており結構好きなのですが、ソーシャルレンディング自体をコア事業として捉えていないためサービス展開の進展が望めないためやむなく引き上げです。




 

日米利回り表示比較(2) ーデフォルトは考慮されているか?ー

それでは日本国内のソーシャルレンディング各社の場合はどうでしょうか。

基本的に、各社が提示している利回りは、前回のレンディングクラブの例で言うと15.80%にあたる値、つまりデフォルト見込みを反映していない値になります。私が投資しているmaneo、SBIソーシャルレンディング、AQUSH、クラウドバンクはいずれもデフォルト見込みを考慮していないデータのみを提示しています。

貸付先のデフォルトリスクは全て投資家が負担することになりますが、運営各社は「デフォルトが発生しないように厳格なチェックを行っている」と、至極当たり前なことを提示するのみでデフォルトの発生見込みについての情報は全く提示されていません。以前銀行やノンバンクのデフォルトについて調べたことがありますが(「デフォルトについて」)、どんなに厳格にチェックしてもデフォルトが発生するリスクはゼロにはなりません。本来であれば投資にあたってどの程度のリスクでデフォルトが発生するかの情報を提示するべきだと思います。

P2Pサービスであるレンディングクラブと違って中小企業向けあるいは不動産向けローンが中心なので単純な比較は難しいという側面はあると思います。そうはいっても、貸出先の金利を決定するにあたって、プロとして過去の経験等を活かしていると思いたいのですが、そうであれば過去の経験からデフォルトのリスクも把握しているでしょうから投資家へ提示するべきだと思います。さすがにプロがデフォルトリスクがゼロだと思っているとは思えないので、提示できない理由はひょっとすると投資家からの投資資金を集めにくなるほどデフォルトリスクが大きいのではないかと思ってしまいます。

あるいは運営企業によっては同一案件により多くの資金を投資させたい、という意向があり、そのためデフォルトリスクについて意図的に伏せているといったこともありえます。実質的に単体の貸出先への投資であるにも関わらず最低投資単位が10万円を越えるような案件もありますが、本来分散投資を勧めるべきリスク商品を販売する企業が行う設定とは思えません。日本のソーシャルレンディングの課題の一つだと思います。投資単位の引き下げには管理コストが上昇するという恐れがありますが、「フィンテック」を標榜する企業であればITを活用することでそうした管理コストを抑える取り組みを行うでしょう。実際AQUSHは最低投資金額1,000円を実現しています。デフォルトが発生する前提であれば小口分散投資によりデフォルトリスクを分散させることが必須になるので、最低投資金額をチェックするのも運営企業選定の重要なポイントの一つといえるかもしれません。実質的に単体の融資先への商品が中心にも関わらず最低投資金額かやたらと大きいところはデフォルトリスクを軽視している可能性が高いです。


国内のサービスで唯一デフォルトを考慮した利回り(レンディングクラブの例で6.26%ー9.26%にあたる値)を提示しているのがクラウドクレジットです。提携先のP2Pプラットフォームがレンディングクラブと同様に想定デフォルトデータを開示しているため、一定のデフォルトについてはあらかじめ織り込まれています。レンディングクラブの例で言うとおそらく9.26%ではなく下限である6.26%か中間値あたりを前提にファンドを組成しているのではないかと思います。もちろんデフォルト率が想定を上回る可能性も当然ありますが、デフォルトリスクを全く反映させていない値と比べると雲泥の差です。またクラウドクレジットの場合は、個別の商品それぞれが既に分散投資実施されている状況なのも魅力です。

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日本のソーシャルレンディングは情報公開について課題と指摘されることが少なくありません。貸出先の覆面化については当局からの指導なので運営企業の自助努力だけではクリア出来ない問題ですが、それ以外の情報は運営企業自身がその気になりさえすればいつでも公開できるはずです。より多くの投資家を惹きつけるには運営各社が積極的な情報開示を進めることは必須であり、運営企業自身の透明性に加えて具体的な投資リスクデータについても開示していく企業が増えることを期待したいです。

 
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