実践ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングを中心に資産運用全般について。分散投資でリスクを抑えながら、インカムゲインとキャピタルゲインを目指します。

解約

必要な時に換金できるのか? ー各社比較ー

資金の引き上げが必要な場合の解約と譲渡について各社の匿名組合契約、匿名契約約款を確認してきましたが、各社の状況をまとめます。(2014年12月時点)
 
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クラウドクレジットは解約と譲渡ともに条件付きで可能、クラウドバンクは条件付きで譲渡可能、それ以外の3社は条件付きで譲渡できる可能性あり、という内容です。やはり後発企業の方がサービスレベルを上げざるをえないということでしょうか。クラウドクレジットの場合、現状のファンドは3年〜4年のラインナップなので解約や譲渡の道筋がないと投資しにくいという面もあるのかもしれません。

譲渡に関しては各社可能性がありますが、実際に自力で譲渡先を見つけるというのはハードルが高く、全くの第三者ではなく近親者等に引き受けてもらうくらいが現実的対応だと思われます。また、実際に譲渡する場合、ファンドの残存期間や金利情勢等でファンドの基準価額も変動することになると思いますがそのあたりは投資家間で合意するしかないでしょう。もし譲渡できたとしても、相当な手間がかかることは間違いないと思いますし、期間も月単位でかかることになると思います。ソーシャルレンディングは流動性が極端に低い投資であることにかわりはありませんし、基本的に「いざとなったら換金できるはず」
という淡い期待を待たないようにしておきましょう。ファンドの期間=投資資金の拘束期間として、投資金額を無理の無い範囲に抑えることは非常に重要です。

また、今回のあくまでも約款の内容確認が中心で、実際に解約や譲渡を申しこんだ結果にもとづいていません。表向きは「譲渡で現金化可能」と謳っておきながら、実際申し込むと一向に換金できないという詐欺まがいな某不動産ファンドと同類の可能性も、今のところまだゼロではありません。投資にあたってはリスクを負いすぎないようにしましょう。
なお、本当に解約や譲渡の可否判断が必要な場合には法律の専門家に確認してください。
 

必要な時に換金できるのか? ークラウドクレジットー

私がクラウドクレジットの投資を始めた時は、まだネットでの契約締結機能がなく、ファンドごとに紙の契約書をやりとりしました。現在はマイページから投資できるので投資するタイミングで確認できるのだとは思われますがまだ確認できていません。手許の契約書で確認しています。

<解約について>
第8.2条(本件匿名組合契約の解除) の第1項第7号に以下の通り記載されています。

「本匿名組合員は、以下の各号の事由がある場合には、本件匿名組合契約を解除することができるものとする。
(7)  本匿名組合員に商法第 540 条第 2 項に規定するやむを得ない事由が生じた場合。 」


商法の規定に則るということですね。 「やむを得ない事由」があれば解約できます。
ただし、ホームページの「よくある質問」に「中途解約はお受けしていません」との記載があるので「やむを得ない事由」の解釈についてはタフな交渉が必要になると思われます。
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<譲渡について>
第10.2条(契約上の地位の譲渡等)第1項の記述津は以下の通りです。

「本匿名組合員は、本営業者の事前の書面による承諾を得た場合に限り、本件匿名組合契約に基づく権利若しくは義務又は本件匿名組合契約上の地位について、第三者(以下、本条に限り「譲受人」という。)に対し、譲渡、担保設定その他の処分(以下、本条に限り「譲渡等」という。)を行うことができる。」

クラウドクレジットの承認があれば譲渡が可能である旨の記載です。
ただ、第2項として「前項の規定にかかわらず、本匿名組合員が本件匿名組合契約に基づく権利若しくは義務又は本件匿名組合契約上の地位の譲渡等を行うことにより金融商品取引法第 63 条第 5 項に該当することとなる場合には、本匿名組合員は営業者の承諾がある場合でもかかる譲渡等を行うことはできないものとする。」という記述があります。金融商品取引法第 63 条第 5 項は適格機関投資家特例業務に関わる変更に関しての条項のように思えますが詳細は法律専門家の確認が必要です。
また第3項で「本営業者は、本件匿名組合契約に基づく権利若しくは義務又は本件匿名組合契約上の地位について、本貸付人以外の第三者に対し、譲渡等を行うことができない。」という他社とは正反対に運営を譲渡できない旨の条文があります。まるで自分を追い込むような内容です。

クラウドクレジットに投資していてどうしても資金引き上げが必要になったら、「やむを得ない事由」に合致していれば解約する、あるいは引き受けてくれる投資家を自力で見つけてきとクラウドクレジットに承諾を得れば現金化できます。



必要な時に換金できるのか? ークラウドバンクー

クラウドバンクは「マイページ」の「契約書類一覧」タブにクラウドバンク匿名組合約款があります。

<解約について>
第19条(契約の終了)第4項に以下の記載があります。

「商法第540条第1項又は第2項に基づく本契約の解除はできないものとします。」

一切の例外を認めずに解約しないという意思のようなものを感じます。なお商法第540条第1項は匿名組合の契約期間を定めていない、あるいは期間が終身となっている場合の契約解除についての条項で、現在のクラウドバンクの商品に該当するものはありません。今後該当する商品の予定でもあるのでしょうか?

<譲渡について>
第21条(譲渡)第1項に以下の記述があります。

「本匿名組合員が、本契約に基づく匿名組合員たる契約上の地位又は本契約に基づく権利及び義務(以下「匿名組合権利等」といいます。)を第三者に譲渡することを希望する場合、その旨を本営業者所定の手続に従って申告するものとします。この場合、本営業者がこれを譲り受けることを希望する者を用意することができた場合に限り、本匿名組合員は、適用法令及び本営業者が承認する条件に従い、この匿名組合権利等を譲渡することができるものとします。」

クラウドバンクが譲渡先を準備できた場合は譲渡ができる、となっています。現実的にクラウドバンクが譲渡先を見つけることはほとんど期待できないと思いますが、この内容であれば自分で譲渡先を見つけることができれば、確実に譲渡できそうです。
第2項として「前項の場合を除き、本匿名組合員は、匿名組合権利等を譲渡、担保設定、その他の処分をしてはならないものとします。但し、所定の方法により本営業者にその詳細を通知の上で本営業者がこれを承諾した場合にはこの限りではありません。」とあり第三者への譲渡以外(クラウドバンクへの譲渡を想定しているのではないかと思います)はできなさそうです。
また第3項としてAQUSHと同じように、投資家に不利にならないという条件付きでクラウドバンク側が投資家の承諾なくファンド運営を譲渡できるようになっています。

クラウドバンクに投資していてどうしても資金引き上げが必要になったら、引き受けてくれる投資家を自分で見つけるかクラウドバンクが見つけることができれば現金化できます。



 
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