実践ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングを中心に資産運用全般について。分散投資でリスクを抑えながら、インカムゲインとキャピタルゲインを目指します。

各社比較

ソーシャルレンディングとアセットクラス 

ソーシャルレンディングの商品ページには定期預金と比べてその商品のリターンがどれだけ多いのかを示しているケースが多いです。しかし、「リスク度合いが違う定期預金と比較するのはおかしくないか?」と感じている人が多いのではないでしょうか。もっと他に比較対象としてふさわしいものはないのでしょうか?

同質のリターンやリスクを持つ投資対象の資産のグループはアセットクラスと呼ばれます。一般に投資対象として検討するアセットクラスだと、現預金、国内債券、海外債権、国内株式、海外株式、不動産、商品といったところでしょうか。
ソーシャルレンディングは匿名組合ファンドという比較的特異な形態をとっていますが、実際に投資しているのは債権や不動産といった資産です。それぞれのアセットクラスの中でソーシャルレンディングファンドは他の金融商品と比べてどの程度有利あるいは不利なのでしょうか。

以下に、ソーシャルレンディング各社のファンドをアセットクラスごとにマッピングします。
資産クラス
不動産、国内債券、海外債権が投資対象のアセットクラスの中心になっています。他にエネルギー系のファンドがありますがこれはあえて言うと商品・コモディティになるのでしょうか。これらのファンドはいずれにしてもオルタナティブと呼ばれる範疇になりそうです。
今後それぞれのアセットクラス毎にソーシャルレンディングファンドのメリット・デメリットを見て行きたいと思います。


7%案件を待つべきか、5%案件で良しとするか(4)待機コストと早期償還を踏まえた方針

これまでの内容で確認できる通り、待機期間と早期償還はリターンに大きな影響を与えます。待機期間に関しては、以下のポイントにも注意する必要があります。

・待機期間は運用期間の長さに依存しない
運用3ヶ月の案件でも運用3年の案件でも待機期間は同じく1ヶ月程度です。このため利率が同じであれば通常運用期間の短い案件はリターンが少なくなります。これは定期預金と大きく違う点です。3ヶ月の定期預金の場合、年間で3ヶ月✕4回転で12ヶ月分の利子を受け取ることができますが、ソーシャルレンディングの3ヶ月ファンドの場合、せいぜい3回転、場合によっては2回転しかできないので8〜9ヶ月分の配当しか受け取れません。これを考えると6ヶ月未満のファンドに価値があるとは思えないですね。

・運用開始待ちだけでなく、償還待ちの期間も機会損失
通常、ファンド運用は月末まで実施され翌月償還されることになっています。つまり借り手が借入金を最終月の月末に全額返済してから、それが翌月投資家へ償還されるのですが、この期間は資金が遊んだ状態になっています。確認できた借り主からの利子支払や返済された資金が投資家に償還されるまでの期間は以下の通りです。(AQUSHとクラウドクレジットは確認できませんでした)

maneo  借り主の返済日:28日締 償還日:7営業日後
クラウドバンク
借り主の返済日:月末締 償還日:5営業日後
SBIソーシャルレンディング 借り主の返済日:月末締 償還日:15日後

クラウドバンクはがんばってますね。株式取引と比べてもちょっと遅いくらいの感じです。それに比べてSBIソーシャルレンディングは待機期間長すぎ!半月も資金遊ばせたままとか・・・

最初の頃は利率を中心に考えていましたが、最近は待機コストを考慮して案件の利率の高低よりも遊びが少なくなるファンドを選ぶように心がけるようにしています(もちろんちょっとでも利率が高いほうが良いですが)。ただしソーシャルレンディングは流動性リスク(「ファンドの解約と譲渡」)が非常に大きいので、耐えられる運用期間は資金の余裕度合いに依存します。これをふまえた望ましい運用期間は個人差があると思いますが、私の場合12ヶ月〜18ヶ月が最も適しているかな、と思っています。また、資金の一部については3年モノにも投資するつもりです。
一方利率に関しては5%以上(SBIソーシャルレンディングは別です)あればとりあえずOKとしており、利率よりもできるだけ早いタイミングで再投資できる運用期間12ヶ月前後の案件に再投資していこうと思っています。リターンを最大化するために「7%案件を待つよりも中期運用の5%案件にすぐ投資」です。ソーシャルレンディング投資を行っていると忘れがちですが、期待利率が5%以上あれば現状だと相当高利回りです。

※もちろんリターンの最大化だけを目的とするのではなく、リスクとリターンのバランスを取ることを重視されるケースも多いと思います。私の場合、ダメになったら諦められる金額を1案件の投資上限とすることでリスクとリターンのバランスに多少目をつぶってでも、現状リターンの最大化を目指すようにしています。もしいずれ投資上限を引き上げることがあれば、リスクとリターンのバランスをより重視することになると思っています。また後日記事にまとめるつもりですが投資対象の資産クラスについても意識していきます。 

必要な時に換金できるのか? ー各社比較ー

資金の引き上げが必要な場合の解約と譲渡について各社の匿名組合契約、匿名契約約款を確認してきましたが、各社の状況をまとめます。(2014年12月時点)
 
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クラウドクレジットは解約と譲渡ともに条件付きで可能、クラウドバンクは条件付きで譲渡可能、それ以外の3社は条件付きで譲渡できる可能性あり、という内容です。やはり後発企業の方がサービスレベルを上げざるをえないということでしょうか。クラウドクレジットの場合、現状のファンドは3年〜4年のラインナップなので解約や譲渡の道筋がないと投資しにくいという面もあるのかもしれません。

譲渡に関しては各社可能性がありますが、実際に自力で譲渡先を見つけるというのはハードルが高く、全くの第三者ではなく近親者等に引き受けてもらうくらいが現実的対応だと思われます。また、実際に譲渡する場合、ファンドの残存期間や金利情勢等でファンドの基準価額も変動することになると思いますがそのあたりは投資家間で合意するしかないでしょう。もし譲渡できたとしても、相当な手間がかかることは間違いないと思いますし、期間も月単位でかかることになると思います。ソーシャルレンディングは流動性が極端に低い投資であることにかわりはありませんし、基本的に「いざとなったら換金できるはず」
という淡い期待を待たないようにしておきましょう。ファンドの期間=投資資金の拘束期間として、投資金額を無理の無い範囲に抑えることは非常に重要です。

また、今回のあくまでも約款の内容確認が中心で、実際に解約や譲渡を申しこんだ結果にもとづいていません。表向きは「譲渡で現金化可能」と謳っておきながら、実際申し込むと一向に換金できないという詐欺まがいな某不動産ファンドと同類の可能性も、今のところまだゼロではありません。投資にあたってはリスクを負いすぎないようにしましょう。
なお、本当に解約や譲渡の可否判断が必要な場合には法律の専門家に確認してください。
 
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