実践ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングを中心に資産運用全般について。分散投資でリスクを抑えながら、インカムゲインとキャピタルゲインを目指します。

その他・雑談

「Initiative Q」の招待メッセージが届いた

11月初旬のある日、知人からSMSでメッセージが届きました。
Initiative Q は元 PayPal の開発者達による、1950 年代に開発されたクレジットカードに代わる新しい決済システムを開発するための取り組みです。このシステムは Q という独自の通貨を使用し、準備ができ次第人々がこのシステムを使い始めるように、現在サインアップした人々に Q を無料で配布しています (参加者が増えれば増えるほど金額が減っていくため、早く参加したほうがお得です)。サインアップは無料で、必要なのは名前とメールアドレスだけです。失うものは何もなく、この決済システムが世界の主流決済手段となった時、予約された Q の価値が非常に高くなります。

これは私の招待リンクです: https://initiativeq.com/invite/xxxxxxxxxx

このリンクは私の招待者数が制限に達した時点で失効します。こちら側で登録を確認する必要がありますので、登録したらお知らせください。
一読して「なにコレ、怪しすぎる、リンククリックして大丈夫か?」と怪しみつつも、送信元の知人がそっち方面で国際的に活躍している人物なのでとりあえずみてみることにしてみました。

サイトの説明をみるとメッセージにある通りInitiative Qという新しい決済システムの構築を目指しているプロジェクトのようで、準備期間の今であれば名前とメールアドレスを登録するだけで「Q」という決済通貨を入手できるということです。ただし登録するには必ず誰かからの招待が必要なので、すでにネットワークに参加している知人を見つけて招待を送ってもらう必要があります。

このプロジェクトの企画者はSaar Wilfというイスラエルの人らしく、サイトの説明ではFraud Sciencesという金融詐欺・不正検知ソリューション企業の創業者で、その後PayPalに会社を売却したようです。サイトにはLinkedInの本人のプロファイルへリンクがあり、そっちをみてみるとIntiative Qプロジェクト以外にエンジェル投資家としていろんなスタートアップに投資しているようです。たまたまMutual Connections(相互につながっている知人)が二人いたのですが、この二人はイスラエルでそれぞれ別に複数回起業しているシリアルアントレプレナーで身許のしっかりした人物です。全くつながりが無いよりはマシ程度ですが、ちょっとだけ安心?材料かな。
他にもざっと調べてみた範囲では特に怪しい感じの人物ではありませんでした。
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まぁ、実際登録に必要なのは名前とメールアドレスだけなので、念のために捨てアド使っておけばこれといった被害につながることはないかな、ということで登録してみました。サインアップするとすぐに約3,000Qを獲得できて、その後知り合いにメッセージを送ってその人がサインアップすると約2,500Qずつ獲得できる仕組みのようです。まさにネズミ講方式ですが、ネットワークを広げていくには良い手法かもしれません。

現状私の送った招待で知り合いが10人近くサインアップしたので、残高が25,000Qを超えました。将来的には1Q=1USDを目指しているようなので、将来的に$25,000相当(280万円くらい)の価値になるそうです。ホンマかいな。なお、実際に使えるようになるのは2021年後半が目標のようです。
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本気で新しい決済ネットワークを作ろうとしているのか、あるいは別の良からぬことを考えているのか、まったくもって分かりません。
最近イスラエルのスタートアップのビジネスサポートもしている関係でイスラエルの起業家に会う機会が増えているので、今度彼らの意見も聞いてみようと思います。

招待メッセージを受け取った人は慎重に判断しましょう。

「サウジリスク」はリアルっぽい

VCの知人と一緒に行動することが増えてVC業界についてもいろいろ調べているという話を少し前にしましたが、その関係でFred Wilsonという米国VCのブログを見るようになりました。
Fred Wilsonはニューヨークを拠点とするUNION SQUARE VENTURES(レンディングクラブやレンディングクラブの元CEOが立ち上げたUpgradeに出資してます)に所属しているVC歴30年以上の超ベテランです。2003年に個人でAVCというブログを開設、現在まで毎日更新しているというすごい記録の持ち主でもあります。記事はコンパクトなものも多く米国のVCの視点を短い時間で読めるのが良いです。口語表現が多用されているので、そちらの学習にもプラスです。

このブログで「Who Are My Investors?」というタイトルのポストがありました。以下冒頭箇所の引用です。
I got an email from the CEO of one of our portfolio companies last week.
It asked a very basic question, but one that I don’t recall being asked before:
(先週出資先のCEOからメールで受けた質問は、ごく基本的だがこれまで受けたことがない類のものだった)

I need to know if any of your LPs include  ……….  entities/interests. 
(御社のファンドの出資者に………の関係機関や利益関係者が含まれているかを教えて欲しい)

The CEO asked his VCs because questions were coming up internally and he wanted to answer honestly and accurately.
(この質問の背景には、社内で持ち上がっている疑問に正直かつ正確に回答したいというCEOの思いがあるようだ)
※「LP」は「Limited Partner」の略で、VCファンドへの資金提供者のことです。一般的にVCファンドは機関投資家(年金基金、大学基金等)や超富裕層のファミリーオフィスをLPとして出資を受け入れています。

引用箇所だけだとわかりにくいですが「………」で伏せられているのはそれ以降の文脈から「サウジアラビア」だと思われます。引用箇所の少し後には「rulers in the gulf who turn out to be cold blooded killers(冷血な殺人者であることが判明した湾岸地域の支配者)」という刺激的な表現も見られます。

カショギ氏殺害事件についての報道が繰り返される中、スタートアップの社員がCEOに対して「ウチにはたとえ間接的にでもサウジアラビア関係の資金が入っているということはないのか?」と問い合わせたということでしょうか。質問した社員の意図が「サウジアラビアの資金が入っているのであればこの会社で働くのを考え直す」というところまで踏み込んでいるのかどうかは分かりませんが、Fred氏の「I expect to get more emails like this in the coming weeks(今後同様の問い合わせが増えるだろう)」という感想が述べられており、今回の騒動が米国で重大に受け止められていることが伺えます。このブログ記事だけで全体を判断できるわけではないのですが、影響が確かに広がっているのは感じられます。

この状況はサウジアラビアの資金を受け入れいているVC、例えばソフトバンクのビジョンファンドからするとかなりインパクトのある話です。スタートアップでは「いかに人材を集めるのか」というのが成長していく上で大きな課題のひとつですが、たとえ間接的とはいえサウジアラビアの資金が入っている会社で働くのを躊躇する人が多くなると、サウジアラビア関係のLPが出資しているVCファンドは出資先の獲得に苦戦していくことになりそうです。なんとかスタートアップに出資できたとしても、そのスタートアップが働く場所として避けられるようになるのをいかに防ぐのかという課題が残りますし、最悪のケースでは今回の一件でサウジを嫌ったユーザ離れにも繋がる恐れがありそうです。

ここのところサウジの資金力をバックにしてスタートアップに大金をばらまいてブイブイいわせていた孫さんですが、まさかこんなところにブラック・スワンがいるとは想像してなかったでしょう。

はたしてソフトバンクは今回のサウジリスクを乗り越えられるのでしょうか。

(入場無料)リチャード・セイラーの東京講演

日本人のノーベル賞受賞(祝!)が大きなニュースになっていますが、ちょうど一年前にノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラーが、日立製作所のイベント「Hitachi Social Innovation Forum 2018」で10月19日に基調講演を行います。時間は9:30-10:30、場所は有楽町の国際フォーラム、事前登録は必要ですが入場は無料です。
タイトルは
「Making the world a better place one nudge at a time
 ひとつずつのナッジで、世界をより良い場所にする」
(同時通訳あり)です。

イベント参加者層を考慮すると、講演の内容は始めて行動経済学について触れる人も楽しめるベーシックな内容になると思うので、私がエコン(完全合理主義者)であればたとえ無料であっても参加しないかもしれません。でも、私はヒューマン(ニンゲン)なので、この機会を逃さずに聞きに行こうと思って先月早々に登録しました。楽しみです。

また、NewsPicksというサイトでイベントのPRを兼ねてリチャード・セイラーと日立総研の社長の対談リチャード・セイラーと日立製作所のフェローの対談が掲載されていますので、参加される方は事前に目を通しておくと良さそうです。


これだけだと記事として寂しいのでちょっとおまけです。
『ヤバい経済学(原題:Freakconomics)』の共著者で学者じゃない方のスティーヴン、スティーヴン・ダブナーがホストを務めている「Freakconomics Radio」というポッドキャストがあります。
ヤバい経済学 [増補改訂版]
スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー
東洋経済新報社
2007-04-27

人はなぜ「自分の人生は困難だ」と感じるのか」といった行動経済学的なテーマの話や、IMFのラガルド専務理事(この人若い時水泳の仏ナショナルチームの選手だったんですね)や最近退任したペプシコのヌーイ元CEOといった経済関係者や経営者のインタビューで週一本(1回30分〜1時間程度)配信されています。
私は面白そうなテーマの時に絞って聞いてますが、今年の7月にリチャード・セイラーがゲストのインタビューが「People Aren’t Dumb. The World Is Hard」(57分)というタイトルで配信されています。『ファスト&スロー』のダニエル・カーネマンとの話や、ノーベル経済学賞の話(賞金の話とかノーベル受賞式典で文学賞のカズオ・イシグロと一緒にいた話とか)や出演した映画『マネー・ショート』の話などに加えてリスナーからの質問に答えたりといった趣向もあり好きな人は楽しめると思います。ちなみにリチャード・セイラーはビットコインの今後についてはネガティブだそうです。

こちらはさすがに通訳はついてないですが上記サイトで全文がスクリプトが確認できますので、お好きな方はこちらもぜひどうぞ。
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