実践ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングを中心に資産運用全般について。分散投資でリスクを抑えながら、インカムゲインとキャピタルゲインを目指します。

セミリタイア

もうすぐ50歳、セミリタイアかフルリタイアか

数ヶ月前に40代最後の誕生日を迎えた後「あー来年でとうとう50歳、知命か」と思ってたんですが、ちょっと前に「不惑(40歳)」とか「知命(50歳)」とかは数え歳で計算するというのを知って「来年じゃなくて今年で知命だ」と愕然としました。「天命を知る」どころか「惑わず」もまだまだアヤシイのに。

人生100年の時代と言われ始めていますが、50歳に手が届くとさすがに「自分には後どのくらい時間が残されているのか」というのが気になります。
両親は二人とも73歳の時に他界したのですが、順調に過ごせればそれよりは少しは長くなるのかなぁと漠然と思っていますが実際のところどうなんでしょうか。

厚生労働省が発表している平成29年度の平均余命データを見ると、50歳男性の平均余命は32.61歳です。つまり82歳半くらいまで生きる、ということですね。ちなみに50歳女性は38.29歳、88歳まで生きるということです。
統計的にみるとざっくり30年ほど時間が残されています。「30年」が「もう後30年しかない」なのか「まだ後30年もある」なのかはコップ半分の水と同じです。

ただ、寿命や余命よりももっと大事だと思うのが「健康寿命」です。厚生労働省のデータによると、健康寿命とは「日常生活に制限のない期間」とされており、平均寿命と健康寿命の差、つまり日常生活に制限のある「不健康な期間」は男性で9.13年、女性で12.68年になっています。
余命と寿命の違いはありますが先程のデータを加味すると、現在50歳の男性は、82歳半まで生きるが73歳を過ぎると日常生活に制限が出てくる、ということです。

人間誰しも闇雲に長く生きることを求めているのではなく、寿命そのものよりも健康で過ごせる時期をできるだけ長くしたいと思うのではないでしょうか。寿命を伸ばすことよりも健康寿命を73歳ではなく80歳、81歳まで延ばす、できれば健康なままある日ぽっくり逝きたい、というのがある意味理想です。長野県で活潑に取り組まれているピンピンコロリ(略してPPK!)ですね。健康寿命を延ばすためにはなんといってもカラダが大事ということで私も食事や運動など気をつけるようにしてます。

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残りの時間を確認したところで、リタイアの検討でもっとも重要な項目である資産状況について「リタイアして今後給与収入が入らない状況になったとして今の資産でやっていけるのか」を試算してみました。

<想定条件>
  • 期間:残り時間を「30年」として資金繰り計算すると長生きリリスクが残るので「40年」で試算
  • 年金:制度を改悪を見越して年金支給開始を75歳と想定、15年間支給を受ける
  • 生活費:子供が大学を卒業するまでは現状に近い金額、その後は半分で試算(東京を離れる前提)
  • 資産運用:簡易化のため資産全体での運用利回りを想定

これらのざっくりとした条件で試算してみたところ、資産運用の利回りが0%だと83歳、0.5%だと88歳で赤字になりますが、1%でまわせれば90歳過ぎても大丈夫そうです。
ものすごく荒い試算ではありますが、完全なリタイアについても真剣に検討してもよさそうな感触ではあります。

ただ、例えば、
  • 国家財政の破綻に端を発する大規模なインフレや資産税による強制収用
  • 身内が難病にかかって発生する莫大な治療費(例えば、日本で認められていなくて海外で認められている治療を受ける費用)
  • 保有資産の劣化(例えば、株価や不動産の暴落して生存中は回復しない)
などなど、発生確率は必ずしも高くないが「いったん発生すると身動きが取れなくなってしまう大幅な変動」(言い方を変えるとブラック・スワンみたいな事象)が発生する可能性を無視できるほど「不惑」にいたっていません。
仮に完全にリタイアして何年か後にこういった事象に巻き込まれてしまい、手持ち資金が激減したり、あるいは著しく価値を落としてしまった場合、呆然とするしかありません。とにかく改めてお金を稼ぐ必要に迫られるわけですが、仕事を探そうと思ってもそれまでのブランクが大きなマイナス要素になります。2-3年程度ならまだしも5年以上ブランクがあったらはっきり言ってリタイア前と同じような仕事に着くのは至難の業です。

そんなこと考えるくらいなら、完全にリタイするのではなく、必要になったらいつでも復職できるような環境を築いておくのが良いかと考えています。以前紹介しましたが(「1年ぶりです」)今取り組んでいる、スタートアップのサポートはこの面でもプラスになると判断しています。無償でのサポートなのでプレッシャーやストレスが少ないのですが、ストックオプションをもらっているので会社の成長に貢献するインセンティブはあり、お金もらっておかしくないレベルの仕事をするようにしています。これを続けておけば、万一の時にはまた自分の好きなスタートアップの仕事に復帰するのもハードルは高くないと思います。自分ではなかなか良い選択だと思っていますが、今後1年、2年と経ってどうなっていくかですね。


1年ぶりです

今年ももうすぐ8月が終わり、年を追うごとに時間の過ぎるのが本当に早くなります。昨年8月の前回のエントリーから早1年です。1年あれば何かしら変化があるのが普通ですが、私も仕事面で大きな変化がありました。


米国スタートアップ企業(仮にA社とします)の日本進出を一人で始めてから早3年以上経ちました。A社の事業は国内外で順調に推移しており、日本の体制も二桁人員に増強されました。始める前に思っていた以上の結果です。自分なりの達成感も得られたのでまた新しいことを始めたくなってしまい、自分としては2017年一杯でA社を抜けて新しいことに時間を使おうと考えるようになりました。そこでA社の経営陣と協議したのですが、さすがにこれまでの経緯で簡単に抜けるわけにもいかない事情もあって、今年からパートタイムとしてA社のサポートを続ける契約に切り替えてもらいました。期限は年内一杯です。パートタイムといっても明確な拘束時間が決まってるわけではなく、特定のプロジェクトのサポートを主に行っており必要な時だけ対応することになっているのですが、このプロジェクトの山場も少し前に越えてだいぶ時間的な余裕が増えてきました。そこで、現在では空いた時間を使って追加でもう2社、スタートアップの日本進出のサポートを行っています。

新規の2社とも海外企業(アメリカ本社とイギリス本社)で、いずれもアーリーステージで資金に余裕がありません。こちらとしてもあくまでもパートタイム的にしかサポートできないので、給与にあたるお金をもらってフルサポートするのはなかなか厳しいという事情もあり、この2社からは全くお金をもらっていませんし今後ももらうつもりはありません。かわりにストック・オプションもらうことになっているので、うまく行けば(この会社がExsitすれば)それが将来の収入になります。もちろん、うまくいくかどうかもわかりませんし、うまくいくとしてもそれが何時になるのか、またいくらくらいの収入になるのかは全くもって不透明です。なのに何でそんなことしているのかというと、スタートアップで働くのが好きだということが一番なのですが、加えて少し前からうっすら考えている「スタートアップをサポートするビジネスモデル(というか投資モデル)」の実現について実際にやってみようと考えたからです。

とりあえず当面は目の前の現金・給与のために働くのを辞めることにしました。今年はA社からの給与がありますが、年末できっぱりと離れるつもりなのでそちらの給与は無くなります。現時点で来年は収入が全く無い可能性があるのですが、目指している方向に向けて活動を続けようと思ってます。現在新規で複数のスタートアップと会話をしているのでそのうちのいくつかを追加支援できればと思っていますし、今後も継続して新規企業との会話を増やしていきたいと思います。今後の収入を得る手段としてストック関連の現金化以外の道筋についても検討をしていますが、うまくいかなったらそれはそれで仕方ない、基本手許のお金でやりくりしようと思ってるので、これって実質的にはセミリタイアになるのかなぁと感じています。もっとも、将来何かしらの事情で追加の給与収入が必要になったら、サポートしている企業で日本のヘッドカウントができたところに潜り込むという手段もあるので、それほど思い切った覚悟は必要なく踏み出せました。


この方向に進もうと決めてからは、時間だけではなく精神的にもかなり余裕ができていて、久しぶりにブログにも手を付けることが出来ました。ブログを書くことは自分の考えをまとめる上でも有用であることは実感しているので、スタートアップに関わるビジネスやセミリタイアといった自分の中で実現化しつつあるところの考えを整理する上でもちょっとずつ記事書いていこうと思っています。

ただ、ソーシャルレンディング関連の投資はほとんど手がけられていません。maneoについては最後に残っていた案件の運用が完了した昨年後半に全額引き上げましたので、現在投資しているのはクラウドクレジット、クラウドバンク、SBIソーシャルレンディングの3社だけで、おまけにその3社への投資額も減ってます。そういう事情もあるので今後はソーシャルレンディングネタはあまり書けないかもしれません。あまりにも書けなさそうだったらブログタイトル変えようかな。

投資で早期リタイアは可能か?

前回の続きです。というかここからが本題です。

前回紹介した番組のなかでアンドリュー・メイソンがフィナンシャル・インディペンデントについて次のように触れています。いわく「二通りの考え方がある。ひとつは、支出をきちんとコントロールすれば働かなくてもやっていけるレベル。もう一つは、例えばちょっとコーヒ飲むくらいの感覚でバイクを買えるくらいの財力があるレベル。人によってどっち目指すかは違う。」言いたいことは分かりますが妙な例え方。

一般的な場合、早期のリタイア、セミリタイアを目指している人の多くはアンドリュー・メイソンの言うところの「支出をコントロールすれば働かなくて済む」状況を目指しているのではないでしょうか。私はそうです。さらに「支出をコントロールする」というのも二通りに分かれていて、一方は節約して最低限の支出におさえてでもリタイア」、もう一方は贅沢はしないが現役時と同程度の生活水準を維持できるレベルでリタイア」です。悩ましいところですがやっぱり後者を目指したいですね。いずれの場合もどれだけの金額があればリタイアを実現できるのかは、年齢、家族構成、生活水準、住環境等によって大きく変わってきますので各自自分で必要な金額を試算する必要があります。リタイア後も東京に住み続けるとなると相応に資産を貯めないと難しいでしょう。また、現役時代に生活レベルをあげない(少なくとも上げ過ぎない)ことは必要金額を抑えるためにものすごく大事ですね。

ちなみにフィナンシャル・インディペンデントに至る前に準フィナンシャル・インディペンデントともいうべき重要なステップがあります。資産がそれなりの金額、例えば年収の5倍くらいになって、何かのきっかけで今の職場が嫌で仕方がなくなったとしたら無理にその仕事を続けるのでなく、「しばらく無収入でもなんとかなるしとっとと辞めて新しい仕事を探せば良い」と思えるようになる段階です。家族構成によっては年収の2〜3倍あればそう思えるようになるかもしれません。ただ実際は、資産の金額だけでなく転職してもやっていけるスキルを意識して付けておくこともすごく大事です。特に20代30代の人は意識しておくほうが良いと思います。気持ちの余裕ができることで、仕事の結果も良くなるという好循環にはいれる可能性も高くなります。

投資ブログとか見てるとリタイアを目指して投資を行っている人も少なくないですが、実際に投資でリタイアに必要な金額を貯めることは可能なのでしょうか?ここでいう投資はアセットアロケーションをもとにインデックス等で分散投資で(比較的)着実に資産を増やす行為をイメージしています。特定個別株の信用取引やレバレッジを効かせたFXでリスクもリターンも大きい投資方法でリタイアを目指すのは、一か八か狙いで宝くじあたったらリタイアしたいというのと根本的には変わらないと思います。何故か自分では相場変動を予測できる気になるのですが、実際は予測通りにはいかず運に左右されることになります。ほんの一握りの人がリタイアできる代わりに、大部分の人は資金をなくす結果になってしまいます。

それでは、例えば毎年100万円を捻出して年率10%で運用できる投資を20年間続けた場合にどの程度の金額になると思いますか?

20年の元本合計は2,000万円ですが、21年後の合計金額は6,300万円になります。この数字どう思われますか?リタイできそうですか?受け取り時点で50代半ば〜50代後半で独身であれば生活スタイルによっては可能かもしれません。しかし受け取り時点で40代半ば、10代前半の子供が二人とかだとこの金額ではやはり心許ないですね。いずれにしろ、実際は年率10%を20年続けることはまず不可能です。例えば5%にして計算してみると21年後の合計は3,472万円に大きく下がります。もうちょっとリアルに毎年3%運用の想定(これでもずっと続けるのは現実的にはかなり難しいです)で計算してみると2,768万円です。とてもリタイできるレベルではないですね。

同じ期間で金額を増やすには運用利回りを上げるか投下元本を増やすしかありません。運用利回りは自分ではコントロールできませんが、投下元本の量はある程度自分でコントロールできますので、基本的には元本を増やす努力をするべきでしょう。例えば年3%で毎年300万円、20年運用で8,300万円です。状況によってはリタイアを意識できそうな金額になります。年3%、毎年362万円、20年運用なら1億円に到達します。

あるいは「早期」を多少諦めてより長い期間をかけるしかありません。年3%運用であっても、30年運用であれば毎年205万円で1億円に到達できます。なお年3%、毎年100万円、30年間の場合は4,900万円です。ただ期間30年だと、投資開始時点の年齢にもよりますが、早期リタイアというより老後資金形成と言った感が強くなります。

一方で毎年500万円投下できるとすると、年3%でもわずか15年で1億円達成、20年では1億3800万円になります。毎年800万円であればたった10年で1億円、15年で1億6000万円になります。

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500万円とか800万円とかって平均年収かそれ以上の金額なので普通にサラリーマンしているだけだとまず無理そうですが、本当に早くリタイアしたいのであれば通常よりも多くの元本を投下できる状況をつくるしかないです。かといってイチかバチかの投機だとリタイアどころかせっかくの元手を無くす可能性の方が高いでしょう。

早期リタイアを目指すには「コツコツ投資」+「何かしら投資元本を増やす方法」の両方が必要なのです。

 
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