6月7日に東京で開催されたクラウドクレジットの「欧州3か国個人向けローンファンド 運用報告会」に参加しました。セミナーに参加するのは久しぶりです。確認してみたら昨年12月にクラウドクレジットのペルーファンド報告会に参加して以来なので半年ぶりです。ソーシャルレンディング関係に限らずもうちょっといろいろ調べたい気持ちはあるのですがいかんせん仕事が忙しくてなかなか手がつけれません。今回の報告会ではいろいろ情報が得られましたので、以下の内容で3回に分けてご紹介します。

1回目:クラウドクレジットの状況について
2回目:欧州ファンドのパフォーマンスについて
3回目:欧州ファンドのファンド特性について

なお、欧州ファンドの概要等については既に知っている前提で割愛しています。そもそもの特徴等について興味がある方はクラウドクレジットのサイトで確認するか、弊サイトの以前の記事「クラウドクレジットの欧州ファンド(1)((4)まで続きます)」をご参照の上御覧ください。

ちなみに、欧州3カ国ファンドには、私自身これまでにリスク低減型、リターン追求型、バランス型に投資元本累計で90万円投資してます。ペルーファンドは投資元本累計220万円、カメルーンファンドが累計100万円なので欧州3カ国ファンドは3番めに大きい投資額のファンドになっています。

まず最初に杉山社長からクラウドクレジットの会社概要と今後の取組について話がありました。欧州ファンドと直接関係ないですが、いくつかピックアップして紹介します。

投資家の年代別のグラフがによると、20代と30代で50%超えてます。40代まで入れると80%と比較的若い世代の投資家が多いことが特徴です。海外資産への抵抗の少なさや為替に対しての考え方(円に特化するリスク)が反映されているように思えます。
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一方で一人あたりの投資金額は105万円となっています。個人的には投資金額の絶対額よりも総資産に占める投資割合がどの程度なのかといったところが気になりますが、そちらのデータはありませんでした。
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クラウドクレジットの四半期単位の資金募集状況の推移について、グラフでの提示がありました。2015年度Q4あたりから集まる資金量が伸び始めています。この記載方法を見ると8月締め決算期のように見えますが、もしそうだとするとQ4は6月ー8月となります。昨年6−8月といえばペルーファンドしか無かったラインナップに欧州ファンドが販売された時期の少し後ですね。
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昨年から来年にかけての3カ年で見た計画の推移についても説明がありました。昨年は1年目として「足腰がため」とありますが、立ち上げ時期で商品開発に必要な各種の取り組みやユーザにニーズのサーベイを実施していたことが読み取れます。それを踏まえて昨年後半から為替ヘッジや比較的短期間の商品、実物担保付きといった商品の提供を開始し、募集金額の伸びにつながっているようです。

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今後の計画としてプラットフォームの強化がテーマにあげられていますが、具体的にはシステム周りの改善が予定されているようです。まずはこの夏を目処に預り金をプールする仕組みが導入されるようです。現状毎月銀行に元利払いとして振り込まれているものが、銀行振込ではなくそのままクラウドクレジットの自分の口座にプールされることになりますので再投資や投資金額の把握が行いやすくなります。残念ながら現地通貨ではなく日本円での取り扱いということですので、将来的には外貨のままでの再投資が可能にして欲しいとリクエストしました。他にサイトの使い勝手の向上やレポートについての頻度や提供形態の改善を計画しているようです。
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最後に「2階建てのファンドの提供」というのがありますが、こちらは為替デリバティブと組み合わせることでより高い利回りを目指す、その代わりリスクもより大きいといった商品を想定しているようです。例として通常のペルーファンドが10%とすると「ブラジルレアル建てのペルーファンド」であれば、円とレアルの金利差が9%程度として9%が追加されて19%のファンドになるということです。実際手数料分で1−2%は下がることになると思いますが、それにしても17%〜18%程度になるでしょうから、より高い利回りを求める投資家に対しての提供を検討しているようです。

個人的には「2国間の(リスクフリー資産の)金利差と為替に関しては逆相関の関係にあり、金利差によるゲインは為替によるロスで調整される結果になる」と考えていますので、為替デリバティブに関しては手数料の分だけマイナスになる可能性が高いのではないかと思っています。正直あまり魅力を感じませんが、見かけ上の高い利回りを提示する上では効果的なのかもしれません。私はオススメしませんけど。

クラウドクレジットの投資家は20代-40代中心なので、時間を見方につける投資にできれるのであれば為替デリバティブも意味があるかもしれませんが、そのためには外貨での預かり口座は必須ではないでしょうか。