最後にリセッションがレンディングクラブの業績に与えると思われる項目についても考察がされています。レンディングクラブが準備したのは2001年のITバブル崩壊時と2007-2009年のサブプライム・リーマンショックに聞いする金融危機時の株式と債権への資金流出入データです。
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2001年のITバブル崩壊後のリセッション時およびその後12ヶ月に債権への資金流入が大きく増えていることや、2007年-2009年の金融危機後12ヶ月に同じく債権への資金流入が増えている事実をから、リセッション時は株式から債券への資金移動が起きることを改めて確認しています。これをもって経済的な逆風は債券投資、ひいてはレンディングクラブへの投資を後押しするはず、よって取り扱いが増えて手数料収入も増えるというメッセージのようですが、レンディングクラブへの投資が一般的な債権投資と同じレベルで見ることができるのかという点は実際の結果をみるまでは何ともいえません。
一方、WebcastのなかでCFOが「レンディングクラブはバランスシート型ではなくマーケットプレース型なのでリセッションによる財務悪化の影響を受けない」という点につついて触れています。(オンデックのような)自社の資金で貸し付けを行うバランスシート型レンディングの場合はリセッションで回収率の低下による財務指標の悪化を受けるのに対し、マーケットプレース型はあくまでも仲介に徹するため回収率の低下の直接的な影響を受けないことを改めて指摘しています。この点はその通りですね。

補足ですが、2015年のレンディングクラブでの投資リターンと主要アセット別リターンの比較が紹介されていましたのでご紹介しておきます。
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レンディングクラブの平均リターンが7.8%だったのに対し、株式は1.4%、優良債権0.6%、ハイイールド債-5.0%、商品-32.9%ということです。

だから今後もずっと良い、ということにはなりませんが資産の一定割合を預けるには良い投資先だというのは実感できます。最低投資金と英語の壁を越えられる方は検討してみてはいかがでしょうか。