昨年末にクラウドクレジットがカメルーンのソーシャルレンディング業者との業務提携についてニュースリリースを出しました。

カメルーンですか!カメルーンといえば2002年の日韓ワールドカップでキャンプ地に選んだ中津江村とともに一躍有名になりましたが、正直それ以外にこれといってイメージがありません。ちょうど「データブック オブ・ザ・ワールド」の2016年度版を入手したところなので、カメルーンのページを眺めてみました。

首都はヤウンデという都市だそうですが、全く聞いたことないですね。歴史的には東西を英仏に統治された経緯があり、公用語は英語と仏語だそうです。宗教的にも英仏の影響を受けていて約半数がキリスト教徒で、伝統信仰とイスラムがそれぞれ20%程度です。人口は2300万人で面積は47.6万K㎡ (日本は37.8万K㎡)、一人あたりGNPは1,290ドル(日本は46,330ドル)です。国民の半数以上が第一次産業、3分の1が第三次産業で、第二次産業は10%強です。興味深いのは、固定電話の普及率は100人あたりわずか4.6件なのに対し携帯電話は100人あたり75.7件になっています。やはり新興国は固定電話を飛ばして携帯電話にすすんでいるんですね。使用通貨はCFAフラン、ユーロと固定されているようです。

いまだに「アフリカ」と聞くと第1次産業主体でヘタしたらバーター取引やってそうなイメージが浮かびますが、現実的には産業構造の転換もそれなりに進み市場経済が根付いているんですよね。「ブッシュマン」の印象が強く残る世代としては、きちんと意識しないと現実においつけないですね。

※ちなみにこの「データブック オブ・ザ・ワールド」はわずか650円(税別)で世界各国の要覧がカバーされている資料集で、毎年1月に新しい年度のものが出版されます。ほとんどのデータはネットでググれるとはいえ、国ごとやテーマごとの資料が一覧できる便利さはなかなかのものです。




いつものサイトで主な経済データを確認してみると、経済成長率は5.66%で、低成長とは言いませんがまだ本格的な高度成長へとは移行できていないようです。それもあってかインフレ率は1.85%となかなか安定した値です。インフレに率に関しては1990年代半ばに20%台の高インフレを経た後、20年にわたって2%前後で推移しています。意外と安定していて驚きました。ジンバブエのハイパーインフレの印象が強く、アフリカというとインフレ率高そう、と勝手に思い込んでいましたが、やはりきちんとデータを見ないとダメですね。

一方、リスクフリーレートを確認するためにこちらのサイトをチェックしたところ、カメルーンのデータは記載がありませんでした。そこで他にデータがないか探してみたのですが、日本語では見つけれなかったので英語であたってみたところ、昨年9.75%で$750Mで10年物国債を発行したというニュースがありまた(ロイターの該当記事)。しかし10年物だとあまり参考にならないのでもう少し探してみたところ、AFRICAN FINANCIAL MARKETS INITIATIVEというサイトで2012年のカメルーンの国債データがありましたので引用します。
The average interest rate for government debt instruments at end of 2012 was 4,52%, of which 5,60% for the T-Bond and 1,82% for T-Bills.
T-Billは短期(13Week、26Week 、52Week)、T-Bondは中期(2年以上)との説明がありますので、T-Bondの5.60%がリスクフリーレートの参考になりそうです。ただし、こちらのサイトではカメルーンのレーティングも掲載されているのですが、そちらをみるとFitchとS&PではBに設定されています。投資不適格ですね。
CM00
ということは、国債利回りはリスクフリーレートとは言えそうにない状態ですが、かといって他に参考になるデータもあるわけではないので、投資判断にあたっては5.6%から多少減らした値を一つの参考値にすることになりそうです。

実際のところ、わざわざ自分からカメルーンに投資しよう、という感じではないですが、選択肢として提供されるのであれば少し検討してみても良いかな、という感触になりました。