少し前にファイアフェレットさんのセミナーレポートをもとにクラウドクレジットのペルー・小口債務者支援プロジェクトについて再考しました。

再考:クラウドクレジットのペルー・小口債務者支援プロジェクト(1)
再考:クラウドクレジットのペルー・小口債務者支援プロジェクト(2)

個人的にはかなり不明点が明らかになったのですが、若干ながら疑問が残っていました。12月5日に再度実施されたペルーファンドの報告会に参加することができ、残っていた疑問も把握できたのでご報告します。なお報告会の内容そのものはファイアフィレットさんの記事と同じだと思いますので、詳しく書かれているファイアフィレットさんの記事をご確認ください。

・各ファンドと不良債権リストの組み合わせはどうなっているのか
確認したところ、個々のペルーファンドが個別の不良債権リストと結びついているわけではなく、ファンドに投資するとペルー子会社への貸付扱いで不良債権リスト全体に紐づくことになるとのこと。初期の頃はファンドによって若干期待利回りが違っていたのですが、これは投資開始時期による日数計算の違いだったそうです。
ということはペルーファンドに投資すると新規に購入するリストだけでなく既存のリストもパフォーマンス測定の対象になりますので、ものすごく投資対象が分散されることになります。どの程度の分散かは次項で。
不良債権回収というボラタリティの大きいであろう投資も、対象が大きく分散されることでより安定した利回りが期待できそうです。

・各不良債権リストの債務者数と平均債務残高
不良債権リストは現在GNB銀行、Ripley銀行、Financiero銀行、Interbank銀行の4行から購入しているとのことでした。いずれも消費者ローン。
不良債権リスト1行分につき平均で4000件あるらしいので、4行合計16000件です。思っていた以上に分散されており、これだけ分散されていれば1件あたりの残高は気にする必要はなさそうです。

ペルーファンドは最低投資価格が5万円ですが、5万円で16000件に分散投資できるということですね。米ハイイールドETF・HYGの分散度合いが1000件なのでそれをはるかに上回る分散度合いです。単純比較は難しいとはいえ素晴らしいです。これだけの数があればかなり統計的な判断ができるようになりそうですね。分散度合いについては想像以上の内容でした。

続いて収益性に大きく影響するリストの調達価額ですが、額面に対して0.80%〜2.60%、つまり100万円の債権を8,000円〜26,000円で調達しているということです。とこちらも想定以上に好条件で購入されていました。
Pr00
仮に100万円の債務者に対して90%を減免して10万円回収したとしても74,000円〜92,000円の収益があがるというわけですね。ここから提携業者へ手数料を払って残りが利益です。実際の工数を考えると全件回収を目指すのではないでしょうから、回収対象で期待利回りを超えるようにどの程度減免するかの割合が決まると思います。個人的にはこのあたりのデータも興味はありますがそこまでの情報開示を求めようとは思いません。

現状の各リストごとの目標達成率も開示されています。オレンジの破線が目標値でこれを上回れば期待利回りを達成できる値になっていると思われます。
Pr01 Pr02 Pr03 Pr04

月ごとのバラつきが大きいのは経済的な季節性も要因としてあると思われます。トータルとしては現状回収目標に対して111%の達成率だそうです。


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ペルーファンドに関しては分散効果が十二分に期待できそうなので、今後追加投資する時は10万円の上限枠はは外して1回あたり50万円〜100万円で追加していきたいと思います。
今回伺った内容からこのまま進めば期待利回りが達成できる可能性は十分ありそうで思ってた以上に良いファンドだと感じました。後は子会社の為替ヘッジだけです。早くやって欲しいですね。

報告会自体、想像していたより提示されたデータが豊富で良かったです。未参加の方には今後開催されるタイミングで参加することをオススメします。海外への投資に絞っているクラウドクレジットは貸金事業者登録が不要なので情報覆面化の縛りがなく、聞きたい内容が聞けるのも良い点です。聞かれる方は準備が大変でしょうが。

欧州ファンドもそろそろ報告会して欲しいですね。