中国株の暴落がきっかけで8月21日に始まった世界同時株安、24日、25日と続落後26日以降値を戻しています。日経平均で見ると20日の終値が20,033円だったのが19,435円(21日)→18,540円(24日)→17,806円(25日)まで落ちて、その後18,376円(26日)→18,574円(27日)→19,135円(28日)と1週間の値動きがほぼチャラになっています。

為替もすごかったですね、25日夜にテレビ見てたら「116円台突入」の速報が入りました。日中の東京市場では120円位だったと思いますので、相当オドロキました。「これだとリスクオフで米国株も下がってるだろう」と思ってiPhoneで確認すると案の定全部真っ赤(前日比マイナス)なんですが、なかでもPFFの前日比に目が釘付けになりました(PFFについては「インカムゲイン狙いの米国ETF投資 ーPFFの紹介と日米二重課税についてー」参照してください)。
なんと「ー15%」。「えっ、なんで?PFFって欧米金融中心だけど規制うけてるヘッジファンドとかではなく商業銀行系が中心なので中国関係ないはず。換金目的の投げ売り?ひょっとしてこれって超お買い得?」ということで慌ててPCに向かいマネックスにログイン、米国取引画面が立ち上がるのを待ちました。マネックスは米国株取引の手数料が安いのはいいんですが、ログインしてから取引できるようになるまで時間がかかり過ぎなのが難です。まぁ頻繁に売買するわけではないので普段は気にならないんですが、この時はさすがに気がはやりました。やっと取引できるようになって、いざPFF買おうと思ったら既に-4〜-5%程度まで値が戻ってしまっていました。「あー、買い逃した、残念」、結局購入しませんでした。

暴落01

改めてチャート見てみると、世界同時株安期間中も影響が少ない中で、25日のほんとに一瞬だけ激烈に下がっているのが確認できます。大量の換金売りか、ひょっとしら誤発注だったのかも。この図だと見難いですが、暴落の瞬間はボリュームもスゴイことになっています。あー買いたかった。こういう時のために$30,000くらい買い余力残してたので残念です。それほど多くの銘柄のチェックを行ったわけではないですが固有株よりもETFで同じような値動きをしているものが多そうなので、資金が必要になったどこかの国の機関投資家が換金目的で投げ売りしたのかもしれません。

ちなみにレンディングクラブの株価も同じタイミングでがっくんと落ちてます。PFFと比べると若干お買い得期間が長かったようです。同時株安の影響ももろに受けて下がっているのに戻りは若干弱いです。くっ。
暴落02

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日中の値幅が大きく値動きの激しかった8月24日〜28日の1週間、著名な投資家がン十億円稼いだ話が出ている一方で、ロスカットで市場からの退場を余儀なくされた人たちの話も多く見かけました。レバレッジをかければ大きく稼げる可能性がある一方で、大きく損失を出す可能性もあります。レバレッジの難点は一時的な価格変動であっても、ロスカットや追証で現金調達が必要になると、とにかく換金しないといけないので安値であっても売らざるを得なくなる、という循環に陥る点です。この1週間の値動きを見ると、日経平均が戻したのと同じようにドル円も121円まで戻ってトントンになっています。株にしても為替にしても、現物保有であればこの1週間の資産評価額の変動はないも同然です。一方で買いレバレッジ組は、大幅な下落局面で強制ロスカット、追証の影響をうけてしまいその後の値戻しの前に退場になってしまっているケースが今回は特に多いようです。

長期投資の場合、日々の資産価格の変動に一喜一憂しないことが重要であり、そのためにもレバレッジをかけずに現物保有というのは重要になります。現物保有であれば相場が下がっても換金の必要性は発生しませんので、むしろお買い得銘柄の買い時になります。

PFFは買えませんでしたが、折角のチャンスなのでちょこっと日本株買いました。もともと保有している三菱UFJを24日に1000株(@776円)、25日1000株(@717円)買い増ししました。もちろん現物です。配当は2%台ですが、PERもPBRもまだ低く、同時株安前は850円〜900円のレンジだったのでお買い得です。サブプライム前には1800円つけてましたし。もし26日以降も下がるようであれば追加で買い増すつもりでしたが26日に反転、28日には820円まで戻っています。900円越えれば一部は利益確定するつもりですが残りは保有します。また、今回のようにマーケット要因で下がることがあれば今後も買い増ししたいと思っています。

余裕があれば他にも物色したかったのですが何かと忙しくなってきたので今回はこの1銘柄だけしか買えなかったのは残念ですが、やっぱり「現物は強し」