相続時点で母名義の銀行口座が4つと証券口座が1つありました。他に軽自動車と実家の共同名義分です。

父は既に定年して時間があり、加えて私も無職で時間的な余裕があったので、銀行口座と証券口座の相続手続きは自分たちでやることにしました。車の名義変更は購入したディーラで対応してもらえることになりました。不動産だけは知人の弁護士に司法書士を紹介してもらってその方に名義変更等お願いしました。

銀行口座の相続手続きは、関係する公的書類を集めて各行が用意している書類に必要事項を記入するだけなのですが、これが結構大変でした。この手続の代行を依頼すると、例えばここだと1口座あたり10万円近い手数料が発生するようです(リンク先ページの下の方に金額が出ています)。ただ、大変とはいえやろうと思えば誰にでもできることでした。時間に余裕があればぜひ自分で取り組みましょう。

口座の相続については各行とも手続きの詳細や連絡先をホームページに掲載しています。以下は例として三菱東京UFJ銀行の「ご用意いただく書類」からの抜粋です。

相続10

「相続届」というのは三菱東京UFJ銀行所定の書類で、相続者全員の署名を行います。我家の場合は父と私と妹の3名がそれぞれ署名、捺印(実印)を行いました。まぁこれはみんなが揃っていれば大した手間ではないです。ただし、相続人のうちで連絡取れなかったり海外にいたりといった人がいると結構手間がかかりそうですね。「印鑑証明」も相続人のものなので通常は問題なし。「通帳・キャッシュカード」も手許にあれば問題なし、無くてもその旨申告すれば大丈夫です。
やっかいなのが「戸籍謄本等」です。相続人のものはまぁ良いのですが、被相続人、つまり亡くなった人の「生まれてから死ぬまですべての戸籍」を集めるのが思った以上に大変でした。

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普段の生活で戸籍を気にすることはほとんどなく、戸籍は住民票と違って住まいが変わっても移さないことも多いので「いつからいつの戸籍がどこにあるか」は実際に戸籍を見てみないと把握できないことが多いです。私自身、今回自分の戸籍謄本が必要になって現在住んでいる地域の自治体に行ったら「戸籍はこっちにない」と言われて「そういえば結婚後も実家の住所のままにしてあるんだ」と思い出しました。以前は運転免許証に本籍の記載があったのでたまに見ることもありましたが、最近は記載されなくなっているのですっかり忘れていました。

また、生まれた時点の戸籍は親の戸籍に入ることになりますが、親の親の戸籍が何処にあるのかもよく分からないこともありえます。私の母の場合、誕生時点の戸籍が祖父の住んでいたところと一致していたのでわかりやすかったんですが、もし祖父の戸籍が祖父の実家になっていたらそれがどこかを調べるところからやらないといけなくなります。私の娘達の戸籍は、娘たちが住んだこともない私の実家の住所になっています。将来娘の子供たちが戸籍が必要になった時に迷わず見つけることができるように準備しおいてやらないとかわいそう・・・って心配するのは早すぎです。下の子はまだ小学生だし。

実際の戸籍の入手にあたっては、該当する自治体の窓口に出向いて「相続目的で金融機関へ提出する必要がある」と伝えれば、関係する必要書類を揃えてくれます。もちろん1部あたりXXX円という費用はかかります。もし自治体が遠方で出向けない場合は、その自治体の戸籍係に電話で連絡すると郵送での手続きの方法を教えてくれます。郵送で依頼する場合は、返信用の封筒と手数料分を郵便為替等を同封するのですが、問題は「対象となる戸籍がいくつあるかが事前にわからない」ことです。事前に調べて教えてもらえれば良いのですが、いろいろウルサイ世の中になってきたので、郵送で正式な調査依頼を提出するまでは自治体の職員も勝手に戸籍を見ることは許されない、ということです。このため、想定される戸籍数より多めの手数料を入れておいて、余ったら送り返してもらうという対応を行いました。戸籍の分厚さも依頼時点では不明なので、返信用の封筒に貼る切手も軽い時と重い時の2種類用意して同封しました。

必要となる戸籍は金融機関で共通していますが、戸籍を返却してくれるところとそうでないところがありました。返却してもらえなかったところも申し出れば返してもらえるのかもしれませんが、取り寄せる戸籍は口座と同じ数あったほうが各機関同時に手続きを進めれます。なお、これらの戸籍謄本は不動産の相続にも必要なようで、同じものを司法書士に提出しました。

必要書類が揃ったら金融機関へ提出するのですが、1回で全部揃っているケースは少ないそうです。ウチのケースでも提出後に一つ漏れを指摘されて追加で取得する必要がありました。口座の数が多くても少なくても、戸籍入手にまつわる労力に違いはありません。一方、代行業者は口座の数で料金がきまりますので相続対象となる口座が多い人は頑張って戸籍入手しましょう。

無事すべての書類を提出できてだいたい1週間くらいしたら、指定した口座に相続口座の残高分の金額が振込まれました。

証券口座は銀行と違って、相続人がその証券会社に口座を開設する必要がありました。手続きが終わって自分の口座ができたら、引き継いだ銘柄が入っていました。詳しくは調べてませんが、取得単価はおそらく元々の金額が引き継がれておらず、自分の口座に移った日の株価が使用されているように見えます。


親が元気な間に誕生時点からの戸籍の異動履歴を確認してメモを残しておきましょう。後々必ず役に立ちます。あっ、自分の異動履歴のメモを家族に残すのも忘れずに。