クラウドバンクが関東財務局から業務停止命令を含む行政処分を受けてしばらく経ちました。新規の案件は10月10日以降でないと募集ができません。投資家からの問い合わせが多かったからなのでしょうか、7月10日時点でクラウドバンクから「ファンドの新規募集につきまして」と題したメールが配信されています。内容としては以下の2点です。

・業務停止は新規募集の停止で、運用中の案件は分配・償還を含めて通常通り実施
・収益基盤はファンド運用案件の利ザヤ(手数料)とコンサルティング費用なので、今回の処分の財務面の影響は限定的

実際、マイページの出金手続きは従来通りなので普通に出金も出来そうです。そうは言っても行政処分を受けたという事実は投資家にとって大きな懸念事項です。システム見直しを含む業務改善命令に対しての対応状況を9月25日までに報告する様に関東財務局から求められていますが、同等の内容を投資家にも開示してもらいたいですね。
個人的には、昨年末の増資で財務面が強化されていることもあり今回の件で経営が立ちいかなくなるほどの財務状況になることはないかなと思っていますが、10月に再開して以降の投資家の戻り具合次第では追加資本の獲得などのアクションが必要になってくるかもしれないですね。まぁ、これまで以上に透明性を高めて、より投資家の利便性の良いサービスを提供できるような取り組みを期待したいと思います。

問題のクラウドバンクのシステムですが、基幹部分の改修状況は外部からはなかなかうかがい知れませんが、ユーザインターフェースの改善が行われています。マイページの「明細・履歴」タブは、以前は投資しているファンドの分配や償還の明細が並んでいるだけだったのでほとんど見ることはなかったのですが、今回ここが改善されています。私はユーザインターフェースの使い勝手はあまり重要していないのですが、今回の改善は結構便利なので気に入っています。

・表示対象期間の選択が可能になった
・対象期間の明細に加えて「分配金」「税引き後分配金」等の期間合計が表示されるようになった

例えば2015年7月の実績を見るには期間を「2015年7月」ー「2015年7月」にしていするとサマリーがでます。明細はサマリーの下にこれまでと同じ内容が表示されるようになっています。私は税引き後分配金の合計値を毎月各社ごとに計算して管理しているので、これは助かります。特に分散して対象データが多いと計算が大変で最近は口座の合計値を前月分と比べて差額を計算するようになってました。SBIソーシャルレンディングとクラウドクレジットも同じような機能つけてくれると嬉しいなぁ。
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クラウドバンクで投資を初めたのが2014年7月なんですが、「2014年7月」ー「2015年7月」を指定することで投資開始以来の実績を確認できます。
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これに対象期間の利回り実績が表示されたり、明細をCSVでダウンロードできると私的にはパーフェクトです。利回りは計算の仕方が結構まちまちなので他社との比較にはあまり活用できないでしょうが、同じ会社の期間毎の利回り比較ができると参考値として使えそうです。

明細の分配金の項目は融資先ごとの返済をもとに作られてるのではないかと思っています。例えば明細で「中小企業ローンファンド77号」名目で分配金が3項目、源泉徴収税が同じく3項目あります(4万円しか投資してないのでちょっとしか出てません・・・)。こうしてみると77号は融資先が少なくとも3件はありそうです。もし延滞している貸出先があるとすると、融資先の分散はさらに増えることになります。

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同じファンドでも分配金のバラつきがあるのは融資金額にバラつきがあるのが理由でしょうから単純に分配金の数だけ数えるのでは分散度合いを測るには不十分ですが、手をかけずに融資先の分散のおおよその目安を図るには悪くなさそうです。以前は分配金を数えるにしても、気づいたら前月分まで数えたりということがありましたが、月ごとの明細を表示できるようになったのでちょっとだけ数えやすくなりました。CSVでダウンロードできるともっと良いですね・・・

7月10日時点で投資先11ファンド・302万円に運用中なのに対して、7月7日の分配金の数は46個、元本返済が10個でした。現状延滞している融資先がないと仮定すると302万円が36(=46ー10)の融資先に分散されていることになります。単純平均で1融資先=8万円です。
もし1案件デフォルトした場合でも、残り元本294万円を表面利率5%で運用できれば源泉徴収後の手取りで305万円を越えてきますので十分カバーできます。ただし2案件デフォルトすると手取りで300万円を切ってしまいます。やはりもうちょっと分散させたいですね。償還分を含めて1ファンドへの投資額を10万円以下におさえていけばかなり分散効果を効かせれそうです。

実際のところは、現状ファンド毎の投資金額差が大きく平均値での試算には正確性が著しくかけますのであくまでも参考情報程度です。本来平均値だけではなく分散や標準偏差を計算して分析したほうが良いのでしょうがいろんな数字拾わないといけないのが面倒でとてもそこまでやる気にはなれなません。融資先が覆面なのでファンド毎に全て個別の企業に貸し出しているのかどうかもはっきりとはわからないですかね。

レンディングクラブで延滞やデフォルトの可能性をより意識することが出来たので、分散にはより力を入れていきたいと思います。ちなみにレンディングクラブで300万円だと融資先は1,000個に分散されます。そら人気出るわ。

クラウドバンクには9月末までにきちんとした体制を整備、10月からより魅力的で透明性の高い案件の提供を強く希望しています。