Bondraはエストニアを拠点として欧州4カ国を対象にソーシャルレンディングでの貸付を行うサービスプラットフォームで、米国でも注目を集めています。日本国内からはクラウドクレジットが販売する「欧州3カ国消費者ローンファンド」を通して投資することができます。
参考:クラウドクレジットの欧州ファンド(1)ーBondora概要ー
参考:LendIt 2015(1)ーオンラインレンディング業界のカンファレンスー

先日、Bondraの海外からの口座開設に関して投資ブログ「徒然なる投資日記」管理人のkopiokosongさんより 情報をいただきました。徒然なる投資日記の記事で、日本人の口座開設の条件が紹介されていますので引用させていただきます。
「日本人でもBondora で貸付を行うことは可能なのですが、一つだけ条件がありました。それは「ユーロ圏、もしくはスイスに所在する銀行のEUR預金口座が必要」ということです。」
参照記事:「徒然なる投資日記:Bondora by isePankur での運用開始」

いやー、ユーロ圏の銀行口座は持ってないです。やっぱりBondraに関してはおとなしくクラウドクレジットのファンド経由で投資していくことにします。kopiokosongさんはBondraに口座開設されたようなので、個人投資家自力の場合とクラウドクレジットのファンドとのパフォーマンスの違いがどの程度でるのかを拝見させていただきたいと思っています。

続いて英国の状況です。
1月ほど前になりますが、他国のソーシャルレンディングへの投資機会を探る目的で、比較的安定性の高そうな英国での口座開設可否を確認してみました。
英国はZopa、Funding Circle、RateSetterrの3社が大手なのでそれぞれに「日本に住んでる日本人だけど口座開設ができる?」と問い合わせました。以下の各社の回答です。

Zopa:To lend with Zopa you would need to be a UK resident with a UK address, and as such we wouldn’t be able to accept a request from you at this point.
意訳:英国に住んでないとダメだよ。

Funding Circle:We are unable to accept non-UK lenders at present as this would require us to incorporate the regulations of their country of residence into our business model which at present we are unable to administer.
意訳:英国以外の貸し手だとそれぞれの国の規制を考慮しないといけなくて面倒なので受け付けてません。

RateSetter:To lend with RateSetter you must have a UK bank account and be at least 18 years of age. We will also need to be able to confirm your identity. We can usually do this automatically, but occasionally we will have to confirm details with you directly.
意訳:18歳以上で英国の銀行口座持ってるのなら大丈夫。身許チェックはするけどね。

RateSetterだけは可能性ありそうですが、英国に口座は持ってません・・・

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BonrdaとRateSetterはともに営業圏内の銀行口座があれば口座開設できそうです。逆に言うと銀行口座がないと直接投資はできそうにないです。


私が投資している米国レンディングクラブでは、銀行口座は必須条件ではなさそうですが口座がある方が明らかに有利です。
参考:レンディングクラブに入金してみる

こうして見てみると、海外のソーシャルレンディングに投資するにはその国・地域での銀行口座の有無が投資可否につながっているケースが多そうな感じです。

テロ対策強化の流れで海外証券口座では日本人口座の閉鎖の日本人による海外金融機関口座開設が難しくなるだけでなく、海外証券口座では日本人口座の閉鎖の話題が増えてきました。こうした状況のなかでこれから新規に海外銀行口座開設するのはいろいろハードルが高そうです。せっかく新しい金融サービスが興ってきているなかでグローバルな資金運用が大手金融機関に絞られるのは大変残念です。比較的規制が緩そうな新興国を検討するのも一つですが、今年後半から来年にかけては米利上げで為替リスクとカントリーリスクが大きそうですし、そもそも運営企業自体の安全性にも相応にリスクがありそうです。うーん。

中国に投資するつもりは毛頭ないので、イスラエルのサービスとか確認してみようかな・・・でもホームページがヘブライ語なんですよね・・・ヘブライ語・・・