先日米国カリフォルニア州のサンノゼ(いわゆるシリコンバレー)に行く予定があったのですが、いい機会なのでサンフランシスコ(サンノゼとサンフランシスコは車で1時間程度)にあるレンディングクラブの本社に行ってきました。
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ことの始まりは、口座開設のために電話でやりとりしていた際に「今度カリフォルニア行く予定があるんだけど、そっちに行ってもいい?自分にとっては結構な金額の投資なのでできれば直接見ておきたい。」とイマイチ不明瞭な理由で聞いてみたところ快く「いいよ」と言ってくれたこと。
そこで実際にアメリカ行きのスケジュールが決まった時点で「この日にサンフランシスコに行けそうだから、そっち行っていい?」と聞くと「うちのチームはすごく忙しくてなかなか時間取れないけどなんとか時間作れるかも(だから長居はすんな、ってことでしょう)」という何ともいえない回答をもらいました。「長居するつもりないからご心配なく」と伝えて、場所と時間を指定してもらいました。

レンディングクラブが入っているビルは、サンフランシスコのファイナンシャル・ディストリクトという地域の外れにあります。目抜き通りであるマーケットストリートから1本東の路地に入ったところで、ビルの前の通りはかなり寂れてますが、ビルはかなり立派な建物でした。30階建てくらいだったと思いますが、あとで聞いたところレンディングクラブは10フロアくらい使ってるそうです。
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1Fのセキュリティで入館申請を記入するとIDの提示を求められます。パスポートを提示しするとゲスト用の胸に貼るシールをくれます。それを貼ってエレベータで受付のある3Fに上がります。エレベータを降りるとCorporate Mission Statementっぽいメッセージが出迎えています。「借り手にはより安く、投資家にはより高く、を実現するためにバンキングシステムの変革していく」みたいな感じでしょうか。

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それを抜けると受付があります。すぐ横が会議室になっており、行った時もなにやら会議してました。 

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受付には人がいますがタブレット型の受付システムが備え付けられており、自分の名前、会社名を入力すると据え付けのカメラで写真を取ります。そうすると顔写真入のグスト用シールが印刷されて、入館時につくったものと交換されます。これを胸に貼っておきます。少し前から米国ではこういうシステムが増えてますね。IDの提示は1Fで済ませているので割愛されていました。

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そのまま受付横のソファーで待ってると、トム・ハンクスをほっそりさせて、若返らせたような柔和な感じの青年が現れました。30代前半くらいでしょうか。彼がずっとやりとりしていたInvestor Serviceの担当者です。仮にトムとしておきます。挨拶して従業員むけの小さなカフェテリアのあるフロアに連れて行ってもらい、コーヒーを入手。その後最近新しく借りたフロアへ移動して小さな会議室で話をしました。

トムは2011年に金融系の会社から転職したそうですが、当時はまだ30名くらいしかいなかったそうです。現在は1000名近いはずなので相当古株ですね。当時はProsperの方が取り扱いが大きくてどっちにするか悩んだけどレンディングクラブを選んだそうです。
トムの所属するRetail Investor Serviceは15名程度で、個人投資家(90,000名くらいいするそうです)のサポートをしている部署です。機関投資家は別の部署で対応しているとのこと。トム(仮)はその中でも投資残高が$100,000を超える個人投資家をサポートするチームで、およそ1,200名くらいだそうです。合計$250M の残高なので一人平均$200,000、ざっくり2,800万円です。確かに私みたいなのに使える時間はないですね。

トムの部署の管轄ではないのは分かっていますが、一応日本に進出する話はないの?と聞いたところ、特に話は聞いてないそうです。創業者の一人が中国出身なので、日本よりも中国のほうが可能性あるんじゃないかな(あくまでトムの憶測です)と言ってました。ホームページでAdvisorを確認するとSoul Htiteという人のことのようです。

投資に際して気になっていた借り手のチェック方法ですが、米国の場合SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)でクレジットヒストリーを確認できるのでやはりそこをベースに加えて雇用状況の確認や収入証明も併せて行っているそうです。レンディングクラブの借り手はプライム層だけなので融資判断に必要な情報は通常十分揃っているそうです。特にグレードが高い借り手(AとかBとか)はそれほど手間かけずにオンラインや提出された書類だけで確認できることがほとんどだとか。ただ、グレードが下がってくると追加で実際に電話で確認したりしているそうです。結構大変な作業ですね。実際グレードが低いローン申し込みはかなりの確率で不成立になっています。不成立の理由が申し込みのキャンセルなのか申請が却下されたのかは分からないですが。

他にも今後の投資スケジュールやローンの数の傾向の話、またオフィスの拡張の話とか聞いてたらあっという間に予定の時間になったので、長居しない約束通りスパッと切り上げて帰りました。
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訪問して特に目新しい話があったわけではありませんが、伸びている会社の勢いを感じました。また、オフィスの様子を見ても金融機関というよりIT企業の雰囲気で、やっぱり新しいカテゴリーの企業なんだなと再認識しました。
今後投資方針決めていって、トムとの約束通り$100,000まで積み上げます。日本に帰ってとりあえず$5,000追加する手続きしました。これで合計$10,000です。後$90,000。