国内ソーシャルレンディングの雄であるmaneoですが、ホームページでは経営陣や取締役、株主を確認することはできませんでした。唯一公開されているのは代表取締役が瀧本社長であることだけです。

◯経営陣、取締役

関連する情報は瀧本社長の経歴のみですが、比較的詳細に記載されています。以下、抜粋します。
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・慶應義塾大学商学部卒業後はセブンイレブン・ジャパンに入社
・親の経営するエアーリンク社に入社するも後継に失敗(現在はDeNAグループ)
・経営コンサルタントとして独立
・金融関連の仕事をしたいと、UBI社に入社
・UBI社取締役、UBIfinance社代表取締役(いずれも現職)

また、所属しているUBIの役員紹介で確認すると、上記以外に米国公認会計士・宅地建物取引主任者の資格を保有されているようです。
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◯株主構成

何故か全く情報がありませんでした。単に私が見つけられないだけなのかもしれませんが・・・

想像では瀧本社長が所属しているUBIの資本が入っているのではないかと思われますが、その点も何ら記載がありません。またUBIに関してもホームページ上では株主構成の記載がありません。


これだとあまりにも何にもわからないので、maneoに「経営陣構成、取締役構成、株主構成の情報を確認する方法があるか」を問い合わせメールで出してみたところ以下の回答がありました。

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お問合せの件ですが、特に公開はしておりません。
役員構成でしたら、登記簿謄本で確認することができると思います。
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投資してるのに役員構成確認するのにわざわざ登記簿謄本とれってか・・・(唖然)

・・・。今回はそこまでするつもりもないので、もともとざっと目を通していたた瀧本社長のブログから関連する情報をひろってみました。(注:以下瀧本社長のブログの情報であるため正確性は第三者に担保されていません)

まず2007年に瀧本社長のかなり詳細な経歴が記載されています。長いので転載しませんが、見られていない方は目を通してみることをお勧めします。異色な経歴をお持ちで、なかなかたくましさを感じます。思ったより若いのには少し驚きました。

またこのブログに目を通すと、今maneoが集めているファンドは、もともと瀧本社長がUBIで手がけていたものがベースになっていることが分かります。UBIが見つけた融資先にmaneoを使って資金を集めて貸付を行うモデルで融資先の開拓はあくまでもUBIの事業だけから派生しているようです。これは滝本社長が現在もUBIの取締役副社長であるので当面根本的な変更はないのでしょう。

maneoはもともと東京三菱銀行の出身の妹尾賢俊氏が2007年に創業した会社です。2007年というと米国のLendingClubと同じタイミングで世界的にもソーシャルレンディングの黎明期です。
瀧本社長のブログで確認できるmaneoとの関わりを時系列で記載してみます。

  • 2011年2月 UBI主催の投資家向け勉強会に妹尾氏がスピーカとしてmaneoについて紹介をする告知(これがmaneo初登場)
  • 2011年4月 maneoとUBIの提携開始、UBI向け貸付案件募集がmaneoで行われる、以降積極的に両社で提携している
  • 2012年10月 瀧本氏がmaneoの副社長に就任したとの記載
  • 2013年9月 瀧本氏が社長に就任したとの記載(経緯や妹尾氏の処遇については明記されていない)
妹尾氏は現在CoinPassというビットコイン関連のベンチャーの共同創業者として取締役につかれているようです。おそらくもうmaneoにはタッチしてないんでしょうね。何があったのやら。

ブログでは資本構成についてもところどころで確認できます。こちらは次回。