◯株主構成

クラウドバンクの株主構成はホームページには掲載されていません。日本クラウド証券の有価証券報告書に記載があります。以下は2014年3月末日時点の株主構成です。
日本クラウド証券株主
(日本クラウド証券株式会社第17期(平成26年3月31日期)有価証券報告書より抜粋)

個人名と企業名が並んでいますがクラウドバンク・ホールディングス株式会社が筆頭株主です。他の株主が1〜2%強のシェアしか保持していないのに対し、クラウドバンク・ホールディングは45%強のシェアを保持しています。
最初クラウドバンク・ホールディングという名前をみてグループの持株会社のことだと思いました。ところがクラウドバンク・ホールディングという会社はネットで探しても出てきません。一体何だろうと探ってみると、前年の有価証券報告書の株主欄に次のような記載がありました。
「クラウドバンク・ホールディングス株式会社(旧 出縄ホールディングス株式会社)」
「出縄ホールディングス」でググると、日本クラウド証券のおおもととなるディー・ブレイン証券を創業した出縄良人氏の会社だということが分かりました。また、2013年に取締役を刷新し現在の経営陣に入れ替えたのも出縄氏のようです。2013年初頭に専門家プロファイルというサイトで出縄氏が投稿している記事にはっきりと記載がありました。本人は公認会計資格をお持ちで各種のビジネス支援を事業とされているようです(参考:出縄公認会計士事務所サイト)。現在では全く表には出てきませんが、もともとのシナリオを書いているのはこの方のようです。記事によると、グリーンシート事業を行う企業として1997年の創業から2010年まで代表を努めていたが新規上場企業の激減で責任をとって退任、その後新しい経営陣がFXの事業化を画策するもうまくいかず、再度出縄氏が株を買い取ってソーシャルレンディングでの再起をかけるという内容になっています。出縄氏は2013年時点では日本クラウド証券の取締役会長に就任していましたが、2014年2月に取締役を退任しており現在はオーナーとしての参画にとどまっているようです。
出縄氏の経歴だと、ソーシャルレンディングよりも、今年から規制が緩和されるエクイティ型クラウドファンディングに強みがありそうです。ソーシャルレンディングはAQUSHで実績を積んだ大前氏、エクイティ型クラウドファンディングはディー・ブレイン証券創業者の出縄氏という組み合わせはなかなか面白そうです。
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また、日本証券代行が株主として記載されています。これはグリーンシート事業の関係だと思われ、ソーシャルレンディング事業にはあまり影響がないでしょうか。
他の法人株主についてはおそらく個人の資産管理用の会社っぽく全く情報がありませんでした。

逆に個人株主として登録されている方は多分この人かなというのがある程度分かりました。

◯八木圭介氏 多分この人かな。正直よくわかりませんでした。
◯藤原彰人氏 この会社の社長が同姓同名で、住所が墨田区です。多分この人だと思います。
◯東明浩氏 この東明浩氏でしょう。出身が石川らしいので、住所の記載と合致します。この方は数年前にSCSKの会長も勤められており、経営する企業でのベンチャー投資でもかなり実績をお持ちのようです
◯飯塚紀夫氏 この会社が福井市にあって社長が同姓同名です。

皆さん何かしらベンチャービジネス支援に関係しているようです。融資候補の企業紹介も多少は期待できるでしょうか。
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出縄氏が2013年に始めた日本クラウド証券の経営方針変更は取締役変更にとどまりません。
2014年5月に「単独株式移転による持株会社の設立に関するお知らせ」というリリースが出ています。
詳細はリリースを参照していただきたいと思いますが、持株会社の設定の目的は以下の3点です。

(1) 事業会社の業務の効率化と成長

(2) グループの経営体制の強化

(3) グループのガバナンスの強化 

そして持株会社の名称はなんと「クラウドバンク株式会社」です。
この件は後日別記事として取り上げたいと思っております。