クラウドバンクについて見ていきます。

◯経営陣
ホームペジでは取締役(社外取締役と監査役を除く)と執行役員合計6名の経歴が紹介されています。

大前和徳氏
北海道大学→北海道拓殖銀行(懐かしい!)→SBIホールディング→セキュアスカィテクノロジーCFO→ExCo副社長→日本クラウド証券という経歴です。日本の主要なソーシャルレンディングに関連する企業群を経験しているというのが特徴かつ強みだと思います。英国ランカスターのMBA所持、マサチューセッツ大学非常勤講師という点は海外企業との提携やベンチャーキャピタルの出資に有利に働きそうです。

金田創氏
東大出身でモニターカンパニー(マイケル・ポーター氏が設立したコンサル会社)出身です。経営のプロとしての役割が期待されます。

ラミン・ナジ氏
医学部卒でアクセンチュア→あおぞら銀行出身。モルガン・スタンレーやメリルリンチで医療系のベンチャーに関与していたようです。金融+医療という異色の経歴が他社にないポテンシャルを感じさせます。

三浦健一氏
IT系の専門学校からインフォメーションクリエーティブ(JASDAQ上場)で銀行および石油企業のプログラミングを経験。

青木英篤氏
IT担当執行役員。アクセンチュアでERP.CRM.ECの構築経験があり、ベンチャ企業のCTOとしての経歴もあり。

藤田雄一郎氏
マーケティング担当執行役員:サイバーエージェント→マイクログローブ設立後企業売却という経歴。

国内外金融+経営コンサル+ITという鉄板の組み合わせです。

◯取締役
経営陣のうち大前氏、金田氏、三浦氏、ナジ氏が取締役に就任しています。加えて以下の2名の名前があります。有価証券報告書に全員の詳細の経歴が記載されています。

川戸淳一郎(社外取締役)
自身で弁護士資格を持ち、1995年から独立、会社法務及び管理業務を行っている。

馬場真光氏(監査役)
中央信託銀行→投資顧問、信託会社でコンプライアンス、内部監査の経験あり。

経営陣のビジネス系の経歴を補うように法務・コンプライアンスの専門家が監督する立場にいます。非常にバランスがとれているように思えます。

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現経営陣、取締役全員が2013年2月以降に就任しています。これはクラウドバンクの資本政策+経営方針と大きく関係がありそうです。