今回はアルファベット順に見ていきます。まずAQUSHから。

AQUSHを運営しているのは株式会社エクスチェンジコーポレーション(以下ExCo)です。AQUSHのホームページとExCoのホームページで各項目を確認してみましょう。

◯経営陣
AQUSHのホームページ上で以下の3名が経営陣として経歴が紹介されています。

ラッセル・カマー氏
米国投資会社のメリルリンチ香港やゴールドマン・サックス東京でデリバティブや債権を扱っていたという経歴が紹介されています。経歴的にはベンチャーキャピタルや出資者に対してのコネクションがありそうです。LendingClubとの提携を実現させてAQUSHグローバルファンドとして販売した企業のトップのイメージぴったりのキャリアですね。

澤田樹徳氏
この方は三井銀行:国際金融部→さくら銀行:上海副支店長→三井住友銀行:霞ヶ関支店長といった経歴が紹介されています。どちらかというと国際金融に精通されているような印象を受けます。

リー・スミス氏
システム構築のプロとして紹介されています。ExCoのホームページによるとシンガポールのIT企業出身とのこと。CIO的な役割を担われているのでしょうか。

メンバー構成的に国内金融よりも海外金融に強みがありそうです。海外の先進的なモデルを国内に持ち込んだり、海外の企業との提携で新規事業を行うのに良いように見えます。一方で国内での地道な融資先の開拓は不得手かも、という印象です。現状のAQUSHがグローバルファンド中心の運営になっているのも首肯ものです。

◯取締役
代表取締役がカマー氏、他に澤田、スミス両氏も取締役に就任しています。外部取締役は記載なし、つまり経営陣=取締役ですね。
監査役としてロバート・リーという名前がありますが、こちらについては経歴等については説明がありません。体制上経営チェックは監査役のロバート・リー氏が担っていることになりますが、実質的には株主であるベンチャーキャピタルがチェックを行うことになるのでしょうか。

経営陣=取締役の顔ぶれを見ると、新しいビジネスモデルの立ち上げやグローバルな提携に強みを発揮しそうな顔ぶれです。
一方、金融業なのに役員にコンプライアンス関係のメンバーがいない点は気になります。監査役のリー氏の経歴がわからないので断言はできませんが、金融庁や証券等監視委員会対策が不十分だとリスクがありそうです。

次回に続きます。