これまでにふれている通り、国内のソーシャルレンディング企業の経営状況は投資家にとって死活的に重要な項目です。なにせ運営企業が破綻した場合、元本が既存する可能性が高いですから。

通常、企業の経営状況を確認するには公開されている財務情報をチェックするのが常套手段です。しかしソーシャルレンディング企業が公表している財務情報は第三者のチェックを受けているかどうかわからないものがほとんどなので、どこまで信用できるのかがわからずあまり参考にできません。
では他に参考になるものはないでしょうか。
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私はIT業界で仕事をしていますが、そのほとんどの期間は米国に本社のある企業の日本法人の社員として働いています。ベンチャーから大手まで、転職も複数回経験しています。転職を検討している場合、よさそうな企業があれば製品や財務上状況に加えて必ずチェックする項目があります。特にベンチャー企業への転職の場合により重要な項目です。

◯Executive Team(経営メンバー)
経営陣の経歴や実績が記載されています。キーになるメンバーがその業界で十分な実績があるかや、経営陣の構成が極端に偏っていないか等が確認できます。またCEOが創業者のままかプロの経営者に交代しているかなども確認します。
◯Board of Directors(取締役メンバー)
米国の場合、経営の執行と経営の監督は明確に分離しているので経営メンバーで取締役になっているのはCEOと創業者くらいです。それ以外の取締役に経営のプロやその業界の著名人がいるのかといった事が確認できます。
◯Investors(株主構成)
日本を含む海外マーケットに進出するベンチャーはほとんどの場合ベンチャーキャピタル(以下VC)が出資しています。著名なVCが出資している企業は一般的に成功する可能性が高い傾向があります。成功経験のある経営陣のコネクションや、出資している企業同士を提携させて相乗効果を引き出したりすることに長けています。有名なところでは老舗のセコイアキャピタル。最近ではAndreessen Horowitzというネットスケープの創業者が経営しているVCが好調です。
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ソーシャルレンディング投資においてソーシャルレンディング企業の経営状況が重要なポイントの一つだと認識していらい、経営メンバーや株主構成にかかわる情報を確認するようにしています。企業によって情報の提供の度合い差がありますが、公開されている情報以外にもネットで検索できるものもあります。
私の場合、ソーシャルレンディング企業の確認あたっては以下の様な視点で見ています。

経営陣:主要メンバー、特に代表取締役の経歴や実績は業界に適した内容になっているか
取締役:外部取締役による監督が期待できる構成になっているか、経営のプロが加わっているか
株主構成:第三者の出資を受け入れているか、ベンチャーキャピタルが出資しているか、親会社の事業内容はどういったものか

これらの視点で各社を見ていくと、思いがけない発見があり投資判断の上でも一助になっています。
次回から各社の情報を取り上げます。