実践ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングを中心に資産運用全般について。分散投資でリスクを抑えながら、インカムゲインとキャピタルゲインを目指します。

2016年08月

近況報告

世の中はお盆休み中のところも少なくありませんが、私が働いている米系企業では当然のごとくお盆休みなど無くカレンダー通りの勤務です。昨年7月に働き始めておよそ1年、今のところ思った以上に順調でそろそろ国内の増員も視野に入ってきたところでもありすごく忙しく過ごしております。

加えて先月実父が他界し、プライベートの時間もバタバタと過ごしております。
昨年2月に実母が他界して以降父は実家で一人で過ごしていましたが、相当気落ちしていいて掛ける言葉を見つけるのが難しい状況でした。今東京在住のため昨年7月に働き始めて以来関西にある実家へ顔を出す機会は非常に少なくなってしまったのが少し心残りです。妹が実家にそこそこ近いとこに住んでいるので、そちらに任せっきりになってしまっていました。特に体調が悪いという話も聞かなかったのに、7月のある木曜日に入院したと突然連絡があり、翌日にかけて妹と病状の確認を含めてやり取りして、週末に顔出しにくいく予定にしていたところ、金曜日の夜に状態が急変しあっけなく逝ってしまいました。木曜の入院の連絡まで何の前触れもなかったため、本当にあっけにとられる思いで、亡き母を追っかけて行ったとしか考えられませんでした。長く苦しまずに母のもとにいけたと考えることができるのがせめてもの心の救いです。

葬儀の際に僧侶の方から「女性は配偶者が亡くなって平均で15年位は存命するが、男性は3年しか持たない」という話を聞きました。実際のところ正しい数字かどうかは分かりませんが、実感としてはそうだろうなぁ、という気持ちです。今回の父の件もそうですが、私自身も妻に先立たれるようなことがあったら同じように気落ちすること間違いないです。

両親が揃って七十代前半で他界してしまい、私自身も四十代も半ばから後半へかかってきて、残りの人生の過ごし方について考えることも増えてきました。幸いそう遠くない時期にセミリタイアできそうな状況なので、それまでの何年間かは忙しく働いてその後は自由度の高い生活スタイルに持っていければ良いなぁと漠然と考えています。

ブログについては正直なところ今後あまり更新できないようになりそうですが、頻度が落ちてもできるだけ長く続けれるようにしていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。
 

『行動経済学の逆襲』

3月の映画「マネーショート」のエントリーで触れたリチャード・セイラーの新著『Misbehaving』の訳本がやっと出版されました。

行動経済学の逆襲 (ハヤカワ・ノンフィクション)
リチャード・セイラー
早川書房
2016-07-22


しかし何故かタイトルが『行動経済学の逆襲と元のタイトルとは大違い。前作の『実践行動経済学』も元タイトル『Nudge』のニュアンスが伝わりきれない気がしましたが、今回のよりはマシ。翻訳はいずれも遠藤真美という方なのですが、この方の嗜好なのでしょうか、それとも出版社の意向なのでしょうか。どちらにしてもあまり売れそうにないタイトルですね。

内容は、行動経済学の第一人者であるリチャード・セイラーが自身のこれまでの研究者人生を振り返る形で、行動経済学との関わりや規範型経済学との軋轢の歴史、その後英国政府の政策へ影響をあたえていくまでになった流れについて触れられています。全体的にうっすらとアカデミックなトーンが覆っていますが、取り上げている逸話や研究の対象が砕けた感じのものが少なくなく最後まで興味を維持して読むことが出来ました。

損失回避、保有効果、メンタルアカウンティング、自信過剰といった行動経済学の主要なトピックについても説明されていますが、特に目新しい理論が紹介されているわけではありません。というかダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』読んでるのが前提になっているような書きっぷりです。

読みどころはいくつかありますが、資産運用面で参考になるのは効率的市場仮説の限界について触れられているところでしょうか。市場におけるアノマリーやミスプライシングといった事象について裏付けとなるデータやグラフが提示されているのですが、加えてその背景となる人間の思考の癖(バイアス)について考察されており、市場は必ずしも完全ではなく時に間違うことがあることをより強く認識させられます。ということは、この間違いや思考の癖を突き詰めていくことができれば「市場に勝つ」ことも可能なはずですが、問題は「市場が間違っていることが分かってもそれがいつ訂正されるかがわからないと稼ぐことが出来ない」という事実です。ミスプライシングの典型例としてバブルがありますが、いち早くバブルと気付いて空売りができたとしてもそのバブルがいつ弾けるかが分からないと、自分の資金が先に付きてしまったり最悪のケースでは自分が生きている間はずっとバブルが弾けない可能性すらありえます。「訂正されるタイミングが分からなくても市場が間違っていることが分かっているだけ稼ぐことの出来る戦略」はないものでしょうか。それが見つかるまではキャピタルゲイン狙いで継続的に市場に勝つのは諦めてせめて市場と同等のパフォーマンスを得られるようにインデックスファンドでの運用を続けようと思います。

行動経済学と資産運用については、ほぼ1年前のエントリーですが
「行動経済学で考えてみる ー インデックス投資に適しているのは?「投資信託 vs ETF」と「ドルコスト平均法 vs バリュー平均法」(1)」
「行動経済学で考えてみる ー インデックス投資に適しているのは?「投資信託 vs ETF」と「ドルコスト平均法 vs バリュー平均法」(2)」
あたりを見てみて下さい。もし多少なりとも興味引くようであれば、ぜひダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」を読んでみてください。資産運用にも参考になること請け合いです。



 

クラウドバンク 第二期有価証券報告書+株主通信(2)増資と株主構成

続いて、財務安定面の状況についてです。
有価証券報告書記載の財務諸表で見ると、赤字決算の影響を受け株主資本が前年度末の488,267千円から
369,901千円へと毀損してます。個人的にはまだ心配するほどの金額に落ち込んでいるとは思いませんが、株主通信によると、第二期有価証券報告書の対象期間直後である2016年4月に1億円の増資が行われており、前年度末の株主資本と同等のレベルに回復させています。増資にあたっては新株予約権(ストックオプション)を行使する形式で行われたようなのですが、ストックオプションにこういう利用用途があるとは知りませんでした。

4月に増資があったため、現在のクラウドバンクの株主構成は有価証券報告書に記載されている3月末時点のものから変更になっていますが、まずは有価証券報告書に記載されている株主情報を転載します。
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続いて、株主通信に記載がある増資後の上位株主について転載します。 

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有価証券報告書からの変更でみると、前述の増資を引き受けた結果、代表取締役である金田氏が所有するAaron Asset Management株式会社の持ち株比率が42.47%と増えている点が目を引きます。もっとも未だ過半数に達していない状況なので、これを経営面の不安定要因とみるか、独走抑止効果があるとみるかは意見が別れるところかと思います。

他に八木圭介氏と藤原彰人氏が増資を引き受けているようですが、いずれもクラウドバンクの持株会社化以前からの株主だと思われます。

今回全く新たに名前が出てきたのが佐護勝紀氏です。あまり見かけない苗字なので、ほぼ間違いなく元ゴールドマン・サックス日本法人副社長現在ゆうちょ銀行の運用責任者の方と同一人物だと思われます。この方が株主に加わったのであれば、経営的にプラスになるコネクションが付加されることが期待できるかもしれません。年齢的に金田社長と同じくらい、両者とも東大卒の経歴なのでそのあたりのつながりでしょうか。ちなみに今はなき長者番付によると2005年の納税額74位で宇多田ヒカルや孫正義よりも多いという御仁です。

前年度の赤字決算に対して、これまで確認できている状況からは、業績回復見込み及び財務的な安定性についてはある程度の評価はできそうです。今年度、新しい経営体制のもとで着実な成長が達成できるかどうかといった点に注目したいと思います。


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