実践ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングを中心に資産運用全般について。分散投資でリスクを抑えながら、インカムゲインとキャピタルゲインを目指します。

2016年01月

確定申告準備

今年も確定申告の時期が近づいてきました。

「ソーシャルレンディング」「確定申告」の検索で弊ブログに来られる方が増えてきました。ソーシャルレンディングの配当金の扱いは昨年と今年で特段変更はありませんので昨年の記事でも参考にしていただけるかと思いますので、以下にリンクを貼っておきます。

ソーシャルレンディングの確定申告(1)
ソーシャルレンディングの確定申告(2)
ソーシャルレンディングの確定申告(3)

ちなみに1月23日時点で支払調書が準備されているのはmaneoとクラウドバンクの2社だけ。クラウドクレジットからは1月末になる旨の連絡がはいっていますがSBIソーシャルレンディングとAQUSHは時期不明です。2月中旬までに準備していただければ実務上は問題無いですが、なる早でお願いします。

あと、米国株・ETFの配当は米国で10%源泉徴収されてしまっていますが、この課税分を取り返す外国税額控除について、以前書いた記事もご参考までにリンク貼っときます。

インカムゲイン狙いの米国ETF投資 ー外国税額控除は必須ー


今年はレンディングクラブの配当金の初申告があるため、どの項目で申告すれば良いのかを税務署で確認する必要があります。他にやってる人がいてネットで情報公開してくれてればいいんですが、レンディングクラブはそれが期待できないので自分で調べるしかありません。
レンディングクラブでは「Statements & Documents」というメニューがあり、毎月口座の取引情報のレポートが作成されています。ちなみに12月のレポートは実に211ページにわたっており、保有している4000以上のNoteについてRate、Status、Outstanding Principal、Principal recieved、Interest recievedといった情報が網羅されています。
このレポートにはYTDでのデータもあるので、申告にあたってはこちらのサマリーをもとに準備しょうかと思っています。
申告00

個人的な予想では海外口座の株式や債権の配当と同じ扱いになるのかな、と思っていますがそうすると雑所得になります。よくわからないのは為替の扱いですが、これは簡易的に年末の為替レートを使用するといった対応しないと現実的には無理な気がします。
ちなみにレンディングクラブにログインすると以下のメッセージが出てきていますので、今月末には何かしら追加のレポートが作成されそうです。もっとも日本での利用価値は余り期待できませんが。

 申告01

しかし、税務署の方にレンディングクラブの説明してすんなり配当金の課税項目の確定してもらえるのかどうかが若干不安です。


 

クラウドクレジットがカメルーンの業者と提携(2)

今回クラウドクレジットが提携したのはOvambaという企業ですが、調べてみると米国でアフリカを投資先にしたプライベートエクイティファンドの出身者が設立した企業のようです。本社は米国で、カメルーンに子会社を設立してアフリカ初のP2Pプラットフォームを提供しているようです。資本構成についてはクラウドクレジットのリリースにある通り、大本をたどると日本でもiシェアーズで有名なBlackRockやAXAといった欧米系の金融資本が主体のようです。これは安心材料ですね。
 
OV03

ネットで調べてみると、共同創業者でCOOのViola Llewellynが積極的に各種のカンファレンスに参加しているようで多くの動画がYoutubeにアップされていました。
昨年のLendIt USAにも「Global Online Lending Leaders」というセッションにパネラーとして参加している様子が確認できます。ここで自社を「アフリカ初のP2Pレンディングです」と紹介しています。

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カメルーンのニュース番組でのインタビューや他の動画で、カメルーンの金融が未熟で資金の必要な中小企業に資金が行き渡らない状況をP2Pの仕組みで解決していきたいという思いが語られています。他にもスマホでのローン申し込みの動画などがあがっていました(やはり新興国では固定ではなく携帯普及率が高いので、PCよりもスマホのアプリの優先度が高いんですね)が、かなり積極的にYoutubeを活用しようとしているようです。

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改めて昨年のLendIt USAの記事を見なおしてみると、米英中以外のオンラインレンディングプレーヤーとしてOvambaが記載されていました。このスライドでクラウドクレジットが提携しているのは欧州ファンドのBondoraと今回のOvambaの2社になってます。まだ1年経っていない事を考えるとクラウドクレジットの行動力には敬意を表します。一方で拙速にならないようにより厳しくデューデリジェンスを実施して欲しいと期待します。最もいずれの企業もそれぞれが独自に情報を開示していますので、投資家として調べる気になればある程度自分で調べることも可能です。
lendit7

Ovambaが企業として実現しようとしている方向性や社会的意義については、ネットでかなり入手できるのですが、肝心の投資家向けの情報は全く見つけることが出来ませんでした。
このあたりは、クラウドクレジットから実際のファンドが発売された際に再度チェックしてみたいと思います。

ファンドが発売されたら利回りと投資分散の度合いをもとに投資判断したいと思います。

クラウドクレジットがカメルーンの業者と提携(1)

昨年末にクラウドクレジットがカメルーンのソーシャルレンディング業者との業務提携についてニュースリリースを出しました。

カメルーンですか!カメルーンといえば2002年の日韓ワールドカップでキャンプ地に選んだ中津江村とともに一躍有名になりましたが、正直それ以外にこれといってイメージがありません。ちょうど「データブック オブ・ザ・ワールド」の2016年度版を入手したところなので、カメルーンのページを眺めてみました。

首都はヤウンデという都市だそうですが、全く聞いたことないですね。歴史的には東西を英仏に統治された経緯があり、公用語は英語と仏語だそうです。宗教的にも英仏の影響を受けていて約半数がキリスト教徒で、伝統信仰とイスラムがそれぞれ20%程度です。人口は2300万人で面積は47.6万K㎡ (日本は37.8万K㎡)、一人あたりGNPは1,290ドル(日本は46,330ドル)です。国民の半数以上が第一次産業、3分の1が第三次産業で、第二次産業は10%強です。興味深いのは、固定電話の普及率は100人あたりわずか4.6件なのに対し携帯電話は100人あたり75.7件になっています。やはり新興国は固定電話を飛ばして携帯電話にすすんでいるんですね。使用通貨はCFAフラン、ユーロと固定されているようです。

いまだに「アフリカ」と聞くと第1次産業主体でヘタしたらバーター取引やってそうなイメージが浮かびますが、現実的には産業構造の転換もそれなりに進み市場経済が根付いているんですよね。「ブッシュマン」の印象が強く残る世代としては、きちんと意識しないと現実においつけないですね。

※ちなみにこの「データブック オブ・ザ・ワールド」はわずか650円(税別)で世界各国の要覧がカバーされている資料集で、毎年1月に新しい年度のものが出版されます。ほとんどのデータはネットでググれるとはいえ、国ごとやテーマごとの資料が一覧できる便利さはなかなかのものです。




いつものサイトで主な経済データを確認してみると、経済成長率は5.66%で、低成長とは言いませんがまだ本格的な高度成長へとは移行できていないようです。それもあってかインフレ率は1.85%となかなか安定した値です。インフレに率に関しては1990年代半ばに20%台の高インフレを経た後、20年にわたって2%前後で推移しています。意外と安定していて驚きました。ジンバブエのハイパーインフレの印象が強く、アフリカというとインフレ率高そう、と勝手に思い込んでいましたが、やはりきちんとデータを見ないとダメですね。

一方、リスクフリーレートを確認するためにこちらのサイトをチェックしたところ、カメルーンのデータは記載がありませんでした。そこで他にデータがないか探してみたのですが、日本語では見つけれなかったので英語であたってみたところ、昨年9.75%で$750Mで10年物国債を発行したというニュースがありまた(ロイターの該当記事)。しかし10年物だとあまり参考にならないのでもう少し探してみたところ、AFRICAN FINANCIAL MARKETS INITIATIVEというサイトで2012年のカメルーンの国債データがありましたので引用します。
The average interest rate for government debt instruments at end of 2012 was 4,52%, of which 5,60% for the T-Bond and 1,82% for T-Bills.
T-Billは短期(13Week、26Week 、52Week)、T-Bondは中期(2年以上)との説明がありますので、T-Bondの5.60%がリスクフリーレートの参考になりそうです。ただし、こちらのサイトではカメルーンのレーティングも掲載されているのですが、そちらをみるとFitchとS&PではBに設定されています。投資不適格ですね。
CM00
ということは、国債利回りはリスクフリーレートとは言えそうにない状態ですが、かといって他に参考になるデータもあるわけではないので、投資判断にあたっては5.6%から多少減らした値を一つの参考値にすることになりそうです。

実際のところ、わざわざ自分からカメルーンに投資しよう、という感じではないですが、選択肢として提供されるのであれば少し検討してみても良いかな、という感触になりました。





 
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