実践ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングを中心に資産運用全般について。分散投資でリスクを抑えながら、インカムゲインとキャピタルゲインを目指します。

2015年12月

米FRB利上げとレンディングクラブの金利見直し

12月16日に米国FRBが0.25%の利上げを決定しました。

そのおよそ1週間後にレンディングクラブの「貸出金利見直し」のお知らせがありました。

 利上げ00

説明を読むと、貸出金利の決定に影響する要因は
・パフォーマンス実績
・マクロ経済状況
・需給
・その他要因

となっています。
今回はタイミング的に、FRBの利上げが主要因になっていると考えられますが、各グレードごとの変更幅を見ると他の要素が反映されているようです。

A:+0.11%
B:+0.11%
C:+0.25%
D:+0.34%
E:+0.77%
F:+0.26%
G:+0.15%


A、B、GはFRBの変更幅である0.25%より小さく、C、Fはほぼ同等、D、Eは幅が大きくなっています。マクロ経済状況はすべてのグレードに中立に働くと思われますし、需給面ではAやBは他のグレードよりも残っている事が多いので今回の変動とは矛盾します。そうすると今回の変動の差異を説明するのにふさわしいのはパフォーマンス実績ということになりそうです。つまり、A、B、Gは想定よりデフォルトが少なく、C、Fはほぼ想定通り、D、Eは想定よりデフォルトが多い傾向になっているのではないかと思います。特にEの上がり方からすると結構な乖離があったと想定されます。
うっ、私のポートフォリオはDとEで55%です。最終利回りに影響しそうな悪寒がする。
利上げ01

レンディングクラブでは保有しているNoteの売買を行うプラットフォームも用意されているのですが、海外からの投資家は利用できません。今回の金利見直しで、22日以前に発行されているNoteの転売価格は間違いなく下がっていると思いますがどの程度の下落になるのかはアクセス出来ないので把握できません。利上げの影響は流通市場がないとリアルタイムで把握するのは難しいですね。

来年もFRBの利上げは続くでしょうが、利上げの度に貸出金利のみ直しがされるのかに注目したいと思います。国内の緩和は終了時期がまだまだ不明ですが先行して体験しておくことで得られるものがあればよいのですが。

自分の相続準備してますか?ー海外口座の相続サポートは必須ー

突然ですが、「いつか自分は死ぬ」ということは知っていますよね?

もちろんすべての人はいずれ自分が死ぬ事を知識としては知っていると思いますが、実感としては感じられないのではないでしょうか。私もそうです。なので「自分が死んだ後」のことを考えて備えることは心理的にも抵抗があります。でも、もし自分を頼る家族がいるのであれば、万一自分が死んだ後に家族がどうなるのか、ということを考えておくことはすごく大事なことではないかと思っています。辛いけど。

私の場合、純粋な収入保証を目的として生命保険については既に解約しており、手持ちの保険は年金保険、学資保険、インフレ連動終身保険、ドル建てリタイアメント・インカムというラインナップです。実際のところ学資保険はもうすぐ終わりですし、後者二つは数年内に途中解約する前提の商品なので実質的には年金保険だけなのですが、この死亡保障はたかがしれています。これを補うのがマンションのローンについてる生命保険で、私が死んだらローンが完済されて毎月の家賃収入が純収入として家族に入るようになります。
こういった保険性の商品は、手続きがはっきりしていて担当者の方も慣れているでしょうから万一の時にも、残された家族だけでも対応できるだろうと思っています。

しかし、それ以外の金融資産はどうでしょう?
私は現時点で以下の種類の金融資産を保有しています。

<国内>
銀行口座
証券口座
未公開株
匿名組合契約(主にソーシャルレンディング)
金銭賃貸契約(資産というのは変ですが)

<海外>
銀行口座
証券口座
オンラインレンディング口座(レンディングクラブです)

国内の銀行や証券はまぁ家族だけでもなんとかなると思いますが、未公開株やら匿名組合契約やらの相続はなかなか大変そうです。加えて海外にある資産に関しては、英語の問題や商習慣の違いなんかを考えると家族だけでの相続は絶望的です。
行く行くは相続しやすさを考慮して国内の銀行や証券に資産を集中させるのも現実的な選択肢だとは考えていますが、まだ40代なので現時点では利回り確保やインフレ・円安保険としての役割を重視していますので当面この路線です。

かといっていつ何があるか分かりません。何かしら対策をしておかないと万一の時に家族が大変です。そこで、昨年後半〜今年前半の働いていなかった期間に、信託銀行へ相談しに行ってみました。

信託銀行では、遺言信託や相続手続きの代行といった業務を行っていますが、聞きたかったのはズバリ海外口座の扱いです。最寄りの三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、三井住友信託銀行で話を聞いてみました(当時はレンディングクラブの口座開設だったのでそれは確認していません)。

三菱UFJ信託銀行
米国に関してはかなり体制が整っているようで私が取引している銀行及び証券会社は取り扱い実績があるようでした。

みずほ信託銀行
「海外はちょっと・・・」という感じでした。メガバンク系列の信託銀行がそんなんで大丈夫?という感じです。

三井住友信託銀行
「金融機関によってケース・バイ・ケース、詳細は別途専任の担当者と面談・ご確認ください」とのことでした。

ちょうどこの辺の話を聞いている頃に、知人の弁護士と会う機会があったので軽く話してみたところ「ウチでそういうの業務として引き受けてるよ」ということだったので「じゃぁぜひお願いします」ということで彼の経営する弁護士事務所にお願いすることにしました。彼は日本以外に米国の某州の弁護士資格を保有しており実際に現地での勤務経験も持っており、家族のサポートをしてもらうには最適な人材だと思います。

後日、財産目録(金融機関・口座番号・保有銘柄・金額)を作成の上、委任契約書を締結しました。費用は初期費用に加えて実際の相続時の残高のX%です。金融機関の種別ごとにX%の値が違うのですが、国内よりも海外の方が値が高くなります。信託銀行も同様の課金形態ですが、かなり低い金額を提示してもらういました。まだレンディングクラブの話はしてないのですが、これはさすがにちょっと高くしてあげないとダメだなと思っています。事前に口座に妻を追加してJoint Accountにするのもやっておかないと。

弁護士の個人事務所だと万一その方がなくなったらその後どうするのか、という点がありますが彼の事務所では彼以外に弁護士を雇っているので、今回の委任契約はその方々も連名で締結しました。
これでとりあえずは万一のことかあっても口座がほったらかしにならず誰かに対応してもらえるようにはなりました。

あ、まだ自分の戸籍の移動履歴確認してなかった。やんなきゃ。
 

SBIソーシャルレンディングのサービサーズローンファンド

SBIソーシャルレンディングがサービサーズローンの募集予告を行っています。募集金額は13億円で予定利回りは6.0%

最初、商品名にうける印象からはサービサー(債権回収業者)への貸し付けかと思いましたが、スキームの説明をみるとどうやらそうではありません。回収対象債権を保有するSPC(特別目的会社)をたてて、そこに貸し付けを行い、実際の回収は複数のサービサーに委託するようです。
SB00
(SBIソーシャルレンディングのSBISLサービサーズローンファンド1号商品概要より転用)

SPCの保有対象となる債権についてはサイトで説明されているものを転載します。

①定期弁済債権
定期弁済債権とは、当該債権の債務者において、支払が困難又は不可能となり、債権者と支払条件等の協議をした結果、現在では、協議された支払条件等に従って各回の支払期日に支払がなされている債権をいいます。
②連絡可能債権
連絡可能債権とは、毎回の支払期日に支払はなされていないが、電話又は郵便により連絡をすることができる債務者に係る債権をいいます。
③行方不明債権
行方不明債権とは、毎回の支払期日に支払はなされておらず、かつ、電話又は郵便によって連絡をすることもできない債務者に係る債権をいいます。
④請求不可債権
請求不可債権とは、破産債権、再生債権、弁護士介入債権、病気療養中の債務者に係る債権等であって、当該債務者に対し請求をすることができない債権をいいます。

債権区分でいう「要注意先」以下に相当する債権、いわゆる不良債権が対象ということだと思います。表現をみる限り消費者ローンの不良債権が主体と印象です。担保の有無についての記載はありませんが、おそらく無担保ローンの不良債権と考えたほうが良いのではないかと思います。

スキームとしては、日本のソーシャルレンディングで主流の事業者への貸し付けローンファンドというよりクラウドクレジットのペルーファンドに似ています。ただし両者では公開されている情報量に大きな差があり(保有する債権の種別、購入元、購入金額(額面の何%)等々)、正直SBIソーシャルレンディングのファンドは予定されている回収可能性を判断できる材料が全く提供されていません。

そこでちょこっと調べてみたところ、サービサーの業務状況に関しては毎年法務省が公開しているデータがあります(債権回収会社(サービサー)の業務状況について)。これをきちんと読み解けば平均的な回収目処についての傾向についてはある程度の把握できるかもしれません。昨年12月31日時点の累計として、320兆円の債権に対して35兆7千億円を回収しているというデータが提示されています。ここから計算すると回収率は11.1%ですが、実際の利益は回収に必要な経費を除いたものとなりますので、仮に経費率を2-3%とすると8-9%の利益率となります。今回のSBIソーシャルレンディングのファンドでは実際の貸付金利は7.5%でSBIソーシャルレンディングが1.5%を徴収、投資家へは6.0%という予定になっています。法務省のデータと較べてもそれほほど違和感はなく、それなりに納得感があります。
  • 2015年12月22日訂正:単なる回収率から利回りは計算できないので、この試算は意味がありませんでした。誤解を与える表現をしてしまい申し訳ありませんでした。
ただし、法務省の累計データは担保有無、債権種別問わず全体の値なので、本当はもう一段ブレークダウンした値が欲しいところです。もっといろいろ探せば無担保債権の回収率の目安もあるかもしれませんが、今回はちょっとそこまで調べられそうにありません。となると投資するかどうかはいつもの通り、SBIソーシャルレンディングというかSBIグループに対しての信用度で判断するしかありません。ファンド設定にあたってはSBIグループの法務部門と財務部門が審査を行っているはずなので、個人的にはある程度の信頼感はもっています(参照:SBIソーシャルレンディングのセミナーに参加しました(1))。

今回のファンドは従来のファンドと違って投資対象、というか回収対象は相応に分散されていると思いますので、1ファンドあたりの上限設定としている10万円ではなく50万円〜100万円程度投資しようかと考えています。24日は朝から予定があるので早くてもお昼ごろまで手がつけれないですが、13億円だと流石に瞬殺はないだろうと期待しています。

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現状サイトでファンドの詳細な情報は少ないですが、クラウドクレジットのペルーファンドもサイトでの情報量は決して多くなく、詳細情報はセミナーで開示されていたりしますので、SBIソーシャルレンディングのサービサーズローンファンドに関しても現時点のサイト情報だけで判断するのは拙速かもしれません。

情報開示の壁になっている貸金業規制についても、今回のような不良債権ファンドのようなスキームを取れば担保内容の不良債権リストに関する情報はある程度開示できるのではないかと淡い期待を抱いています。SBIソーシャルレンディングには、その点も期待したいと思います。




 
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