実践ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングを中心に資産運用全般について。分散投資でリスクを抑えながら、インカムゲインとキャピタルゲインを目指します。

2015年08月

ドル116円の瞬間にPFFが15%ダウン ー現物は強しー

中国株の暴落がきっかけで8月21日に始まった世界同時株安、24日、25日と続落後26日以降値を戻しています。日経平均で見ると20日の終値が20,033円だったのが19,435円(21日)→18,540円(24日)→17,806円(25日)まで落ちて、その後18,376円(26日)→18,574円(27日)→19,135円(28日)と1週間の値動きがほぼチャラになっています。

為替もすごかったですね、25日夜にテレビ見てたら「116円台突入」の速報が入りました。日中の東京市場では120円位だったと思いますので、相当オドロキました。「これだとリスクオフで米国株も下がってるだろう」と思ってiPhoneで確認すると案の定全部真っ赤(前日比マイナス)なんですが、なかでもPFFの前日比に目が釘付けになりました(PFFについては「インカムゲイン狙いの米国ETF投資 ーPFFの紹介と日米二重課税についてー」参照してください)。
なんと「ー15%」。「えっ、なんで?PFFって欧米金融中心だけど規制うけてるヘッジファンドとかではなく商業銀行系が中心なので中国関係ないはず。換金目的の投げ売り?ひょっとしてこれって超お買い得?」ということで慌ててPCに向かいマネックスにログイン、米国取引画面が立ち上がるのを待ちました。マネックスは米国株取引の手数料が安いのはいいんですが、ログインしてから取引できるようになるまで時間がかかり過ぎなのが難です。まぁ頻繁に売買するわけではないので普段は気にならないんですが、この時はさすがに気がはやりました。やっと取引できるようになって、いざPFF買おうと思ったら既に-4〜-5%程度まで値が戻ってしまっていました。「あー、買い逃した、残念」、結局購入しませんでした。

暴落01

改めてチャート見てみると、世界同時株安期間中も影響が少ない中で、25日のほんとに一瞬だけ激烈に下がっているのが確認できます。大量の換金売りか、ひょっとしら誤発注だったのかも。この図だと見難いですが、暴落の瞬間はボリュームもスゴイことになっています。あー買いたかった。こういう時のために$30,000くらい買い余力残してたので残念です。それほど多くの銘柄のチェックを行ったわけではないですが固有株よりもETFで同じような値動きをしているものが多そうなので、資金が必要になったどこかの国の機関投資家が換金目的で投げ売りしたのかもしれません。

ちなみにレンディングクラブの株価も同じタイミングでがっくんと落ちてます。PFFと比べると若干お買い得期間が長かったようです。同時株安の影響ももろに受けて下がっているのに戻りは若干弱いです。くっ。
暴落02

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
日中の値幅が大きく値動きの激しかった8月24日〜28日の1週間、著名な投資家がン十億円稼いだ話が出ている一方で、ロスカットで市場からの退場を余儀なくされた人たちの話も多く見かけました。レバレッジをかければ大きく稼げる可能性がある一方で、大きく損失を出す可能性もあります。レバレッジの難点は一時的な価格変動であっても、ロスカットや追証で現金調達が必要になると、とにかく換金しないといけないので安値であっても売らざるを得なくなる、という循環に陥る点です。この1週間の値動きを見ると、日経平均が戻したのと同じようにドル円も121円まで戻ってトントンになっています。株にしても為替にしても、現物保有であればこの1週間の資産評価額の変動はないも同然です。一方で買いレバレッジ組は、大幅な下落局面で強制ロスカット、追証の影響をうけてしまいその後の値戻しの前に退場になってしまっているケースが今回は特に多いようです。

長期投資の場合、日々の資産価格の変動に一喜一憂しないことが重要であり、そのためにもレバレッジをかけずに現物保有というのは重要になります。現物保有であれば相場が下がっても換金の必要性は発生しませんので、むしろお買い得銘柄の買い時になります。

PFFは買えませんでしたが、折角のチャンスなのでちょこっと日本株買いました。もともと保有している三菱UFJを24日に1000株(@776円)、25日1000株(@717円)買い増ししました。もちろん現物です。配当は2%台ですが、PERもPBRもまだ低く、同時株安前は850円〜900円のレンジだったのでお買い得です。サブプライム前には1800円つけてましたし。もし26日以降も下がるようであれば追加で買い増すつもりでしたが26日に反転、28日には820円まで戻っています。900円越えれば一部は利益確定するつもりですが残りは保有します。また、今回のようにマーケット要因で下がることがあれば今後も買い増ししたいと思っています。

余裕があれば他にも物色したかったのですが何かと忙しくなってきたので今回はこの1銘柄だけしか買えなかったのは残念ですが、やっぱり「現物は強し」

 

投資で早期リタイアは可能か?

前回の続きです。というかここからが本題です。

前回紹介した番組のなかでアンドリュー・メイソンがフィナンシャル・インディペンデントについて次のように触れています。いわく「二通りの考え方がある。ひとつは、支出をきちんとコントロールすれば働かなくてもやっていけるレベル。もう一つは、例えばちょっとコーヒ飲むくらいの感覚でバイクを買えるくらいの財力があるレベル。人によってどっち目指すかは違う。」言いたいことは分かりますが妙な例え方。

一般的な場合、早期のリタイア、セミリタイアを目指している人の多くはアンドリュー・メイソンの言うところの「支出をコントロールすれば働かなくて済む」状況を目指しているのではないでしょうか。私はそうです。さらに「支出をコントロールする」というのも二通りに分かれていて、一方は節約して最低限の支出におさえてでもリタイア」、もう一方は贅沢はしないが現役時と同程度の生活水準を維持できるレベルでリタイア」です。悩ましいところですがやっぱり後者を目指したいですね。いずれの場合もどれだけの金額があればリタイアを実現できるのかは、年齢、家族構成、生活水準、住環境等によって大きく変わってきますので各自自分で必要な金額を試算する必要があります。リタイア後も東京に住み続けるとなると相応に資産を貯めないと難しいでしょう。また、現役時代に生活レベルをあげない(少なくとも上げ過ぎない)ことは必要金額を抑えるためにものすごく大事ですね。

ちなみにフィナンシャル・インディペンデントに至る前に準フィナンシャル・インディペンデントともいうべき重要なステップがあります。資産がそれなりの金額、例えば年収の5倍くらいになって、何かのきっかけで今の職場が嫌で仕方がなくなったとしたら無理にその仕事を続けるのでなく、「しばらく無収入でもなんとかなるしとっとと辞めて新しい仕事を探せば良い」と思えるようになる段階です。家族構成によっては年収の2〜3倍あればそう思えるようになるかもしれません。ただ実際は、資産の金額だけでなく転職してもやっていけるスキルを意識して付けておくこともすごく大事です。特に20代30代の人は意識しておくほうが良いと思います。気持ちの余裕ができることで、仕事の結果も良くなるという好循環にはいれる可能性も高くなります。

投資ブログとか見てるとリタイアを目指して投資を行っている人も少なくないですが、実際に投資でリタイアに必要な金額を貯めることは可能なのでしょうか?ここでいう投資はアセットアロケーションをもとにインデックス等で分散投資で(比較的)着実に資産を増やす行為をイメージしています。特定個別株の信用取引やレバレッジを効かせたFXでリスクもリターンも大きい投資方法でリタイアを目指すのは、一か八か狙いで宝くじあたったらリタイアしたいというのと根本的には変わらないと思います。何故か自分では相場変動を予測できる気になるのですが、実際は予測通りにはいかず運に左右されることになります。ほんの一握りの人がリタイアできる代わりに、大部分の人は資金をなくす結果になってしまいます。

それでは、例えば毎年100万円を捻出して年率10%で運用できる投資を20年間続けた場合にどの程度の金額になると思いますか?

20年の元本合計は2,000万円ですが、21年後の合計金額は6,300万円になります。この数字どう思われますか?リタイできそうですか?受け取り時点で50代半ば〜50代後半で独身であれば生活スタイルによっては可能かもしれません。しかし受け取り時点で40代半ば、10代前半の子供が二人とかだとこの金額ではやはり心許ないですね。いずれにしろ、実際は年率10%を20年続けることはまず不可能です。例えば5%にして計算してみると21年後の合計は3,472万円に大きく下がります。もうちょっとリアルに毎年3%運用の想定(これでもずっと続けるのは現実的にはかなり難しいです)で計算してみると2,768万円です。とてもリタイできるレベルではないですね。

同じ期間で金額を増やすには運用利回りを上げるか投下元本を増やすしかありません。運用利回りは自分ではコントロールできませんが、投下元本の量はある程度自分でコントロールできますので、基本的には元本を増やす努力をするべきでしょう。例えば年3%で毎年300万円、20年運用で8,300万円です。状況によってはリタイアを意識できそうな金額になります。年3%、毎年362万円、20年運用なら1億円に到達します。

あるいは「早期」を多少諦めてより長い期間をかけるしかありません。年3%運用であっても、30年運用であれば毎年205万円で1億円に到達できます。なお年3%、毎年100万円、30年間の場合は4,900万円です。ただ期間30年だと、投資開始時点の年齢にもよりますが、早期リタイアというより老後資金形成と言った感が強くなります。

一方で毎年500万円投下できるとすると、年3%でもわずか15年で1億円達成、20年では1億3800万円になります。毎年800万円であればたった10年で1億円、15年で1億6000万円になります。

semi01

500万円とか800万円とかって平均年収かそれ以上の金額なので普通にサラリーマンしているだけだとまず無理そうですが、本当に早くリタイアしたいのであれば通常よりも多くの元本を投下できる状況をつくるしかないです。かといってイチかバチかの投機だとリタイアどころかせっかくの元手を無くす可能性の方が高いでしょう。

早期リタイアを目指すには「コツコツ投資」+「何かしら投資元本を増やす方法」の両方が必要なのです。

 

「a16z」ってご存じですか?

米国でITスタートアップのメッカというとサンフランシスコの南部からサンノゼにかけてのいわゆるシリコンバレーと呼ばれる一帯です。シリコンバレーで有名なスタンフォード大学の近くにメンローパーク(Menlo Park)という町があるのですが、ここにサンド・ヒル(Sand Hill)というVC(ベンチャーキャピタル)がものすごく集まっているストリートがあります。日本の商社系の投資会社もMenlo Parkに拠点おいてたりします。IT業界でVCというと少し前まではSequoia Capital(セコイアキャピタル)やAccel Partners(アクセルパートナーズ)が著名でしたが、最近ではAndreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)という創業まだ数年のVCがすごく勢いがあると評判です。ちょっと変わった社名は二人の創業者、マーク・アンドリーセンとベン・ホロウィッツの名前から取られています。

マーク・アンドリーセンは1990年代前半から半ばにかけて比較的初期のインターネットに触れる機会のあった人には懐かしい名前です。Mosaic(モザイク)という画像を扱える初めてのブラウザを開発した人物で、その後ジム・クラークと組んでNetscape(ネットスケープ)を立ち上げた人物でもあります。私も90年代半ば、社会人になりたての頃にMosaicに初めて触れた時には衝撃を受けました。それまではパソコン通信しか経験がなかったので本当にビックリでした。

もう一人のベン・ホロウィッツは著作「HARD THINGS」が日本でも評判を集めているのでご存知の人も多いと思います。大きめの本屋行くと平積みしてますね。ちょっと前にも多分著作のプロモーションが主目的だと思いますが来日していて、日経新聞でもインタビュー記事がでてました。読んでみようかと思って手にとってみたのですが、序文読んで自分の知りたい内容ではなさそうなので止めました。スタートアップは好きですが自分で起業するつもりは全くないし、読んでたら自分のこととを置き換えてしまって気分悪くなってしまいそうなので。
ベン・ホロウィッツ
日経BP社
2015-04-17


Andreessen Horowitzは通称「a16z」と呼ばれています。なんで?

そうAndreessen Horowitzの最初の「A」と最後の「z」の間には16文字ありますね。手許に1枚だけa16zの方の名刺があるのですが、メールアドレスもa16z.comドメインですね。レガシーな電話番号表示はなくてSkypeだけです。最近向こうの人は名刺にFax番号載せてない人が多いですね。そういえばすっかりFax使わなくなりましたねぇ。と思ってレンディングクラブの人の名刺見直してみたらFax番号も載ってました。さらに別の米国企業のを見てみると、電話とFaxとSkypeの3つ載せてる人もいました。会社によってばらつきが大きいようです。

BlogPaint
(表)
BlogPaint
(裏)
a16zが投資してるベンチャー企業の一覧はこちらで確認できます。FacebookやTwitter、Skypeといった有名ドコロもありますが、大半はまだこれからExitに向けて進んでいく企業です。テクノロジー的にはビッグデータやクラウドインフラ、クラウドサービスあたりが多い印象でしょうか。最近日本でもちょこちょこ取り上げられるようになったAirBnBなんかにも投資してますね。FinTech系ではBitCoin関係が多いですね。

a16zはPodcastを使って頻繁に情報発信しています。私も興味があるトピックスの場合は流し聞きするようにしています。先日、「Is It Possible to Achieve Equitable Equity for Startup Employees?(スタートアップ企業の従業員みんなに公平な株の分配は可能か?)」というタイトルでグルーポン(Groupon)の創業者で元CEOのアンドリュー・メイソンとベン・ホロウィッツのインタビューが配信されていました。グルーポンは日本だと少し前の「おせち騒動」のせいであまりいい印象がないですが、本国では2011年にIPOを済ませています。

この番組のなかでアンドリュー・メイソンがフィナンシャル・インディペンデント(Financial Independet)について触れていて、以前から考えていた事を整理するきっかけになったので記事にすることにしました。ということで実はここからが本題なんですが、長くなったので次回に。



メッセージ

名前
メール
本文
ランキング
記事検索
最新コメント
livedoor プロフィール
  • ライブドアブログ