実践ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングを中心に資産運用全般について。分散投資でリスクを抑えながら、インカムゲインとキャピタルゲインを目指します。

2015年07月

レンディングクラブのQ2決算アナウンスは現地時間8月4日 ープロスパーはQ2大幅成長、レンディングクラブはどうか?ー

レンディングクラブのQ2(4月−6月)決算は太平洋標準時間の8月4日PM2:00にアナウンスされる予定です。日本時間では8月5日AM6:00ですね。
アナウンスと同時にWebcastでの電話会議が設定されていますので早起きな方はリアルタイムで、そうでもない方はレコーディングを聞きましょう。

こちらのページからアクセスできます。
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米国P2Pレンディング大手のプロスパーが先行してQ2の結果をブログで公表しており(プロスパーは未上場なので正式な決算公告はしていません)、$912Mのオリジネートだったそうです。レンディングクラブはQ1で$1.6Bのオリジネートだったので金額自体での多寡は判断が難しいですが、伸び率が凄まじいいです。2013年Q1からの四半期単位のローンオリジネート金額の推移がブログに掲載されており、それを見ると前年同期比で150%増、前四半期比でも50%増という激烈な成長を遂げています。

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プロスパーの成長は業界全体の成長の一環でレンディングクラブも同等の成長を達成しているのか、それともプロスパーがレンディングクラブを抑えて成長の果実を奪っているのか。レンディングクラブの決算が楽しみです。

クラウドバンクのシステム改善と融資先分散状況の確認

クラウドバンクが関東財務局から業務停止命令を含む行政処分を受けてしばらく経ちました。新規の案件は10月10日以降でないと募集ができません。投資家からの問い合わせが多かったからなのでしょうか、7月10日時点でクラウドバンクから「ファンドの新規募集につきまして」と題したメールが配信されています。内容としては以下の2点です。

・業務停止は新規募集の停止で、運用中の案件は分配・償還を含めて通常通り実施
・収益基盤はファンド運用案件の利ザヤ(手数料)とコンサルティング費用なので、今回の処分の財務面の影響は限定的

実際、マイページの出金手続きは従来通りなので普通に出金も出来そうです。そうは言っても行政処分を受けたという事実は投資家にとって大きな懸念事項です。システム見直しを含む業務改善命令に対しての対応状況を9月25日までに報告する様に関東財務局から求められていますが、同等の内容を投資家にも開示してもらいたいですね。
個人的には、昨年末の増資で財務面が強化されていることもあり今回の件で経営が立ちいかなくなるほどの財務状況になることはないかなと思っていますが、10月に再開して以降の投資家の戻り具合次第では追加資本の獲得などのアクションが必要になってくるかもしれないですね。まぁ、これまで以上に透明性を高めて、より投資家の利便性の良いサービスを提供できるような取り組みを期待したいと思います。

問題のクラウドバンクのシステムですが、基幹部分の改修状況は外部からはなかなかうかがい知れませんが、ユーザインターフェースの改善が行われています。マイページの「明細・履歴」タブは、以前は投資しているファンドの分配や償還の明細が並んでいるだけだったのでほとんど見ることはなかったのですが、今回ここが改善されています。私はユーザインターフェースの使い勝手はあまり重要していないのですが、今回の改善は結構便利なので気に入っています。

・表示対象期間の選択が可能になった
・対象期間の明細に加えて「分配金」「税引き後分配金」等の期間合計が表示されるようになった

例えば2015年7月の実績を見るには期間を「2015年7月」ー「2015年7月」にしていするとサマリーがでます。明細はサマリーの下にこれまでと同じ内容が表示されるようになっています。私は税引き後分配金の合計値を毎月各社ごとに計算して管理しているので、これは助かります。特に分散して対象データが多いと計算が大変で最近は口座の合計値を前月分と比べて差額を計算するようになってました。SBIソーシャルレンディングとクラウドクレジットも同じような機能つけてくれると嬉しいなぁ。
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クラウドバンクで投資を初めたのが2014年7月なんですが、「2014年7月」ー「2015年7月」を指定することで投資開始以来の実績を確認できます。
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これに対象期間の利回り実績が表示されたり、明細をCSVでダウンロードできると私的にはパーフェクトです。利回りは計算の仕方が結構まちまちなので他社との比較にはあまり活用できないでしょうが、同じ会社の期間毎の利回り比較ができると参考値として使えそうです。

明細の分配金の項目は融資先ごとの返済をもとに作られてるのではないかと思っています。例えば明細で「中小企業ローンファンド77号」名目で分配金が3項目、源泉徴収税が同じく3項目あります(4万円しか投資してないのでちょっとしか出てません・・・)。こうしてみると77号は融資先が少なくとも3件はありそうです。もし延滞している貸出先があるとすると、融資先の分散はさらに増えることになります。

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同じファンドでも分配金のバラつきがあるのは融資金額にバラつきがあるのが理由でしょうから単純に分配金の数だけ数えるのでは分散度合いを測るには不十分ですが、手をかけずに融資先の分散のおおよその目安を図るには悪くなさそうです。以前は分配金を数えるにしても、気づいたら前月分まで数えたりということがありましたが、月ごとの明細を表示できるようになったのでちょっとだけ数えやすくなりました。CSVでダウンロードできるともっと良いですね・・・

7月10日時点で投資先11ファンド・302万円に運用中なのに対して、7月7日の分配金の数は46個、元本返済が10個でした。現状延滞している融資先がないと仮定すると302万円が36(=46ー10)の融資先に分散されていることになります。単純平均で1融資先=8万円です。
もし1案件デフォルトした場合でも、残り元本294万円を表面利率5%で運用できれば源泉徴収後の手取りで305万円を越えてきますので十分カバーできます。ただし2案件デフォルトすると手取りで300万円を切ってしまいます。やはりもうちょっと分散させたいですね。償還分を含めて1ファンドへの投資額を10万円以下におさえていけばかなり分散効果を効かせれそうです。

実際のところは、現状ファンド毎の投資金額差が大きく平均値での試算には正確性が著しくかけますのであくまでも参考情報程度です。本来平均値だけではなく分散や標準偏差を計算して分析したほうが良いのでしょうがいろんな数字拾わないといけないのが面倒でとてもそこまでやる気にはなれなません。融資先が覆面なのでファンド毎に全て個別の企業に貸し出しているのかどうかもはっきりとはわからないですかね。

レンディングクラブで延滞やデフォルトの可能性をより意識することが出来たので、分散にはより力を入れていきたいと思います。ちなみにレンディングクラブで300万円だと融資先は1,000個に分散されます。そら人気出るわ。

クラウドバンクには9月末までにきちんとした体制を整備、10月からより魅力的で透明性の高い案件の提供を強く希望しています。

レンディングクラブで延滞発生 ー延滞〜デフォルト〜償却についてー

レンディングクラブのレンディングを初めて2ヶ月余り、さっそく延滞が発生しました。

7月半ば時点の口座ステータスです。このタイミングでの投資元本$32,500に対して、利子の受け取りが$78.64、、合計すると$32,578.64になるはずなのですが、口座の値は$32,551.30と表示されています。
一方右下にあるNoteのステータス一覧でみると、"In Grace Period"が"2"、”Late 16-30 Days"が"1"となっており、延滞が発生していることがわかります。

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まず”Late 16-30 Days"の方をクリックしてみると、以下の通り6/28支払期日だったローンを滞納しているのが確認できます。なんと、レンディングクラブの借り手で最も信用度が高いとされているグレードAです。
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Statusのところクリックするとローン自体の詳細(投資判断する時に出てくると同じもの)に加えて、このローンに対してのレンディングクラブ回収担当の行動履歴を見ることが出来ます。


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8日以降、毎営業日毎に電話してメッセージを残しているようですが、まだ会話出来ていないようです。電話でろよ、と思いますがひょっとするとすでにトンズラして住所が変更されているかもしれません。米国は日本の住民票登録に相当する仕組みがないので、移転先を見つけるのはなかなか大変なようです。
レンディングクラブでは延滞が発生してある一定を過ぎると借り手が移転してても追っかける手法をもっているような外部の回収専門業者(サービサー)に依頼するらしいので、このまま電話にでないまま延滞が続けばそういったサービサーの手に渡ることになると思われます。

グレードAのなかの5段階では一番低いA5ではありますが、それにしても最初の延滞がグレードAからでるとは正直意外でした。良い教訓になりそうです。「安全そうに見えても常にデフォルトの可能性あり」です。

続いて”Grace Period"の方を確認してみます。支払期日を過ぎて15日間はまだ延滞扱いにならない(延滞料が発生しない)期間としてGrace Period「猶予期間」と呼んでいるようです。

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こちらは両方グレードCです。延滞料が発生しないので、人によっては猶予期間中に支払えば良いと考えているらしく、比較的発生しやすそうです。実は以前も2件発生したんですがいずれも猶予期間の最後には支払いされていました。

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こちらのログでは”Borrower contacted Payment Solutions specialist and promised to pay”とあるのですが、「必ず支払います、と借り手から連絡あり」みたいな感じで少し笑えます。ホント返してくだいさいね。

で、冒頭の口座金額の件ですが、レンディングクラブでは過去の実績に基づいてNoteステータス毎のデフォルト可能性を考慮した口座金額表示が行えるようになっています。
より正確には、「デフォルト」と「償却(Charged-off)」が区別されており、返済される可能性がないNoteの償却した金額の表示が行われます。「償却」はまさに「不良債権償却」という感じですね。
レンディングクラブの定義では

・デフォルト:121日以上支払遅延している状態
・償却:150日以上支払遅延しており、かつ、これ以上支払いを待っても返却される見込みがない状態

例えば150日以上警戒していいても、借り手から信用できる返済計画が提示されていれば償却にはならずデフォルトのままになるようです。

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このグラフは2014年1月・2月・3月のステータスごとに、それぞれ2014年9月・10月・11月の時点で「償却」になったかというデータです。
例えばステータスが1月〜3月にGrace PeriodになっているNoteは9月〜11月までに償却される可能性が25%です。このためGrace PeriodのNoteの元本の25%を仮に償却した数字が口座金額に反映されています。"Late 16-30 days"だと50%が償却されています。

将来的な償却分を除かないで表示することもできるようになっており、その場合$78.64の利子受け取りに対し口座総額は$32,576.30となります。元本と利子の合計より$2.34少ないですが、これがレンディングクラブの手数料だと思われます。

 BlogPaint

将来的な償却の可能性を考慮しない数字をみて喜んでいるより、将来的な損失をきちんと提示してくれる表示のほうがより好ましく、ぬか喜びしないように仮償却した数字を基に実績管理を行っていくつもりです。

なぜかデフォルトが発生しない日本のソーシャルレンディングで投資していると忘れがちになりますが、P2Pレンディングでは一定割合のデフォルトが発生するのは避けられません。貸出先分散によるリスク低減効果を期待して、1ローン$25のルールを曲げることなく取り組みます。

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