実践ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングを中心に資産運用全般について。分散投資でリスクを抑えながら、インカムゲインとキャピタルゲインを目指します。

2015年01月

ソーシャルレンディング企業の経営陣と株主構成 ークラウドクレジットー

クラウドクレジットはホームページ上で取締役や株主構成はおろか資本金の情報もありません。この点は改善して欲しく、先日杉山社長とお会いした際にも情報公開の要望を出したところ、検討していただける旨の回答をいただきました。
記事作成時点ではまだ変更されていませんので、現状分かる範囲で確認してみます。

◯経営陣

杉山智行氏
 代表取締役として名実ともにクラウドクレジットの顔として活動されています。東大→大和証券SMBC(当時日本最大級の投資銀行)→ロイズTBS東京支店日本代表といういかにもな経歴です。外部メディアを使って積極的にクラウドクレジットの情報発信を行っている点が印象的です。
大和証券の配信しているダイワインターネットTVに杉山社長が出演している回のビデオを拝見したのですが、会社の目指している方向がよく分かります。また次のファンドの対象国がメキシコであるということも触れられています。「非常に」が口癖なんですね。

小関翼氏 COO。東大大学院→三菱UFJ銀行→ロイズTBSという杉山氏に比較的近い経歴です。直近ではアマゾンジャパンにも所属していたようです。

竹中正大氏 Chief Conpliance Office、この役職初めて聞きました。東北大学→大手生命保険→オランダ資本のABNアムロ銀行東京支店のコンプライアンス・内部監査担当→ソフトバンク・内部監査担当。

国内外金融とコンプライアンス関係の経験はありですが、ITやマーケティング系が役員クラスにいない点は今後の課題でしょう。
◯取締役
代表取締役が大前社長であること以外の情報は見つけられませんでした。今後の情報公開に期待します。

◯株主構成
2014年7月にマネックスベンチャーズとGCIキャピタルの出資についてリリースが出ています。併せて設立時点でフェムト・スタートアップからの出資を受け入れている事実についても触れられています。

マネックスベンチャーズについては、その名前の通りマネックス資本のVCです。ファイアフェレットさんの記事にある通り、マネックスの松本大社長と杉山社長の間で良好な関係を構築しているようです。

CGIキャピタルはFX運営会社のFXCM関連のベンチャー支援会社で、山内社長は東大出身です。杉山氏とは東大出身者として繋がっているのでしょうか。

フェムト・スタートアップはカブドットコム証券、ネットイヤーグループの設立に参画した磯崎哲也氏の関連する投資組合です。磯崎氏はかなり早い時期から日本でのソーシャルファイナンスの仕組みついて検討されていた方です。isologuというブログを書かれており、ベンチャー向けのファイナンスの書籍も出版しておられます。

比較的著名な顔ぶれが出資者サイドにいますが、どの程度クラウドクレジットの事業にプラスに働くのかは不明です。
----------------------------------------------------------------------------------------

杉山社長の目指しているビジョンと比べると、ほんの最初のスタートを切ったところくらいで、今後いくつもマイルストーンを越えていくためにステージごとに経営体制や資本の強化が必要になっていくと思います。杉山社長の認識では現状ベンチャー投資で言うとシードラウンドからラウンドAあたりで、今後成長に応じてラウンドB、Cと進めていくおつもりのようでした。(ベンチャー投資のラウンドはググるとと説明が簡単に見つかります)

今後の情報・展開に期待しています。

ソーシャルレンディング企業の経営陣と株主構成 ークラウドバンク(2)ー

◯株主構成

クラウドバンクの株主構成はホームページには掲載されていません。日本クラウド証券の有価証券報告書に記載があります。以下は2014年3月末日時点の株主構成です。
日本クラウド証券株主
(日本クラウド証券株式会社第17期(平成26年3月31日期)有価証券報告書より抜粋)

個人名と企業名が並んでいますがクラウドバンク・ホールディングス株式会社が筆頭株主です。他の株主が1〜2%強のシェアしか保持していないのに対し、クラウドバンク・ホールディングは45%強のシェアを保持しています。
最初クラウドバンク・ホールディングという名前をみてグループの持株会社のことだと思いました。ところがクラウドバンク・ホールディングという会社はネットで探しても出てきません。一体何だろうと探ってみると、前年の有価証券報告書の株主欄に次のような記載がありました。
「クラウドバンク・ホールディングス株式会社(旧 出縄ホールディングス株式会社)」
「出縄ホールディングス」でググると、日本クラウド証券のおおもととなるディー・ブレイン証券を創業した出縄良人氏の会社だということが分かりました。また、2013年に取締役を刷新し現在の経営陣に入れ替えたのも出縄氏のようです。2013年初頭に専門家プロファイルというサイトで出縄氏が投稿している記事にはっきりと記載がありました。本人は公認会計資格をお持ちで各種のビジネス支援を事業とされているようです(参考:出縄公認会計士事務所サイト)。現在では全く表には出てきませんが、もともとのシナリオを書いているのはこの方のようです。記事によると、グリーンシート事業を行う企業として1997年の創業から2010年まで代表を努めていたが新規上場企業の激減で責任をとって退任、その後新しい経営陣がFXの事業化を画策するもうまくいかず、再度出縄氏が株を買い取ってソーシャルレンディングでの再起をかけるという内容になっています。出縄氏は2013年時点では日本クラウド証券の取締役会長に就任していましたが、2014年2月に取締役を退任しており現在はオーナーとしての参画にとどまっているようです。
出縄氏の経歴だと、ソーシャルレンディングよりも、今年から規制が緩和されるエクイティ型クラウドファンディングに強みがありそうです。ソーシャルレンディングはAQUSHで実績を積んだ大前氏、エクイティ型クラウドファンディングはディー・ブレイン証券創業者の出縄氏という組み合わせはなかなか面白そうです。
----------------------------------------------------------------

また、日本証券代行が株主として記載されています。これはグリーンシート事業の関係だと思われ、ソーシャルレンディング事業にはあまり影響がないでしょうか。
他の法人株主についてはおそらく個人の資産管理用の会社っぽく全く情報がありませんでした。

逆に個人株主として登録されている方は多分この人かなというのがある程度分かりました。

◯八木圭介氏 多分この人かな。正直よくわかりませんでした。
◯藤原彰人氏 この会社の社長が同姓同名で、住所が墨田区です。多分この人だと思います。
◯東明浩氏 この東明浩氏でしょう。出身が石川らしいので、住所の記載と合致します。この方は数年前にSCSKの会長も勤められており、経営する企業でのベンチャー投資でもかなり実績をお持ちのようです
◯飯塚紀夫氏 この会社が福井市にあって社長が同姓同名です。

皆さん何かしらベンチャービジネス支援に関係しているようです。融資候補の企業紹介も多少は期待できるでしょうか。
----------------------------------------------------------------

出縄氏が2013年に始めた日本クラウド証券の経営方針変更は取締役変更にとどまりません。
2014年5月に「単独株式移転による持株会社の設立に関するお知らせ」というリリースが出ています。
詳細はリリースを参照していただきたいと思いますが、持株会社の設定の目的は以下の3点です。

(1) 事業会社の業務の効率化と成長

(2) グループの経営体制の強化

(3) グループのガバナンスの強化 

そして持株会社の名称はなんと「クラウドバンク株式会社」です。
この件は後日別記事として取り上げたいと思っております。
 

ソーシャルレンディング企業の経営陣と株主構成 ークラウドバンク(1)ー

クラウドバンクについて見ていきます。

◯経営陣
ホームペジでは取締役(社外取締役と監査役を除く)と執行役員合計6名の経歴が紹介されています。

大前和徳氏
北海道大学→北海道拓殖銀行(懐かしい!)→SBIホールディング→セキュアスカィテクノロジーCFO→ExCo副社長→日本クラウド証券という経歴です。日本の主要なソーシャルレンディングに関連する企業群を経験しているというのが特徴かつ強みだと思います。英国ランカスターのMBA所持、マサチューセッツ大学非常勤講師という点は海外企業との提携やベンチャーキャピタルの出資に有利に働きそうです。

金田創氏
東大出身でモニターカンパニー(マイケル・ポーター氏が設立したコンサル会社)出身です。経営のプロとしての役割が期待されます。

ラミン・ナジ氏
医学部卒でアクセンチュア→あおぞら銀行出身。モルガン・スタンレーやメリルリンチで医療系のベンチャーに関与していたようです。金融+医療という異色の経歴が他社にないポテンシャルを感じさせます。

三浦健一氏
IT系の専門学校からインフォメーションクリエーティブ(JASDAQ上場)で銀行および石油企業のプログラミングを経験。

青木英篤氏
IT担当執行役員。アクセンチュアでERP.CRM.ECの構築経験があり、ベンチャ企業のCTOとしての経歴もあり。

藤田雄一郎氏
マーケティング担当執行役員:サイバーエージェント→マイクログローブ設立後企業売却という経歴。

国内外金融+経営コンサル+ITという鉄板の組み合わせです。

◯取締役
経営陣のうち大前氏、金田氏、三浦氏、ナジ氏が取締役に就任しています。加えて以下の2名の名前があります。有価証券報告書に全員の詳細の経歴が記載されています。

川戸淳一郎(社外取締役)
自身で弁護士資格を持ち、1995年から独立、会社法務及び管理業務を行っている。

馬場真光氏(監査役)
中央信託銀行→投資顧問、信託会社でコンプライアンス、内部監査の経験あり。

経営陣のビジネス系の経歴を補うように法務・コンプライアンスの専門家が監督する立場にいます。非常にバランスがとれているように思えます。

---------------------------------------------------------------------

現経営陣、取締役全員が2013年2月以降に就任しています。これはクラウドバンクの資本政策+経営方針と大きく関係がありそうです。








 
メッセージ

名前
メール
本文
ランキング
記事検索
最新コメント
livedoor プロフィール
  • ライブドアブログ