ソーシャルレンディングの商品ページには定期預金と比べてその商品のリターンがどれだけ多いのかを示しているケースが多いです。しかし、「リスク度合いが違う定期預金と比較するのはおかしくないか?」と感じている人が多いのではないでしょうか。もっと他に比較対象としてふさわしいものはないのでしょうか?

同質のリターンやリスクを持つ投資対象の資産のグループはアセットクラスと呼ばれます。一般に投資対象として検討するアセットクラスだと、現預金、国内債券、海外債権、国内株式、海外株式、不動産、商品といったところでしょうか。
ソーシャルレンディングは匿名組合ファンドという比較的特異な形態をとっていますが、実際に投資しているのは債権や不動産といった資産です。それぞれのアセットクラスの中でソーシャルレンディングファンドは他の金融商品と比べてどの程度有利あるいは不利なのでしょうか。

以下に、ソーシャルレンディング各社のファンドをアセットクラスごとにマッピングします。
資産クラス
不動産、国内債券、海外債権が投資対象のアセットクラスの中心になっています。他にエネルギー系のファンドがありますがこれはあえて言うと商品・コモディティになるのでしょうか。これらのファンドはいずれにしてもオルタナティブと呼ばれる範疇になりそうです。
今後それぞれのアセットクラス毎にソーシャルレンディングファンドのメリット・デメリットを見て行きたいと思います。