クラウドクレジットはFAQ「よくある質問」に分別管理や破綻時の対応について触れられている項目がありません。この点はサイトの作りが不親切ですね。契約書と重要事項説明書で確認してみます 。

分別管理について契約書に実施する旨の記載がありますが、 特筆すべきは重要事項説明書分別管理の詳細の記述があることです。以下は、私が投資しているペルー・小口債務者支援プロジェクト2号の例です。

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a)分別管理の方法

本出資持分に関し出資された金銭は、以下に記載する預金口座へ預金する方法によって、本営業者の固有財産その他本営業者の行う他の事業 に係る財産とは分別して管理されます。

銀行等の商号 三菱東京 UFJ 銀行
営業所の名称 六本木支店

および所在地 港区六本木 4-9-7

預金の名義 ペルー・小口債務者支援プロジェクト2 

b)分別管理の実施状況および当社が当該実施状況の確認を行った方法
前記の預金口座はすでに開設済みですので、出資金の払込みを受け次第、前記(a)に記載する方法による分別管理が実施される予定です。
今後は、本営業者の口座預通帳と出資申込に関する資料、匿名組合契約書および所在地東京都及び仕向送金計算等の照合などの監査を実施した監査法人の報告書の開示を 受けることにより、当該分別管理の実施状況を確認する予定です。 
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具体的な口座情報を提供し、さらに今後は監査法人による監査を実施するということです。第三者によるチェックを実施する姿勢は高く評価したいです。

一方破綻時の対応については、契約締結前交付書面の以下の記載が確認できただけでした。
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(倒産手続等のリスク

本営業者について、倒産手続の開始、その財産についての仮差押えもしくは差押え、またはこれに類する処分がなされた場合、本事業の遂行に重大な支障が生じ、本事業における収益の減少または費用の増加がもたらされるおそれがあります。本ローン貸付債権の回収は、本ローン貸付債権に係る債務者である 本ローン借入人の財産のうち、本ローン借入人が本貸付債権の回収又は売却その他の方法による換価により取得した金銭のみを引当てとして行われるところ、本ローン借入人について、倒産手続の開始、その財産についての仮差押えもしくは差押え、またはこれに類する処分がなされた場合、本ローン貸付債権の回収に重大な支障が生じ、本事業における収益の減少または費用の増加がもたら されるおそれがあります。 

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倒産時のリスクとしては、あくまでも事業が予定通り実施できなくなるための収益の減少あるいは費用の増加の可能性がある、という表現にとどまっています。ただ、後述しますが匿名組合を利用している以上、破綻の際に受ける影響はもっと踏み込んだものになると思いますので、もう少し的確な表現にする必要があるのではないかと思います。いずれにしても破綻の際はやはり影響ありです。