弊ブログでは米国P2Pのメジャープレーヤーであるレンディングクラブについて、株式投資の対象としての視点と、レンディングクラブサービスでのレンディング(貸付)で実際に投資を行ってその経緯を紹介してきました。

そのうちレンディングの方につていは、2年以上前の2016年7月の記事で取り上げたのが最後となっています。(たしか)

その後考えるところがあって(後述)昨年時点で投資方針を変更していたのですが、近い内に現在の状況を含めてブログで紹介できればと考えていました。

ところが、9月のある日レンディングクラブから「Action required: Important update regarding your LendingClub account」(訳「要対応:あなたの口座に関しての重要なお知らせ」というメールが来ました。

Dear LendingClub Investor,
Effective September 19th, investors with a primary residence outside of the United States are no longer able to invest in LendingClub Notes. As a result, the account referenced above will not be permitted to invest in Notes or accept new funds. We do not take this decision lightly and apologize for any inconvenience this may cause you.

(訳)
レンディングクラブの投資家の方へ、
9月19日以降、米国居住者でない投資家の方はレンディングクラブのNoteに投資することができません。結果、対象となる口座ではNoteへの投資や新しい資金の受け入れができなくなります。今回の判断は熟慮を重ねた結果でありますが、ご不便をおかけしますことをお詫びいたします


何と9月19日以降は投資できないというお知らせ。しかもこのメールが来たのは日本時間の9月20日・現地時間の19日なので即日です。サイトにログインしようとしてもすでにアカウントがロックされてる・・・
その前の日までは自動設定のルールどおりにNote購入できていたのに、本当に突然です。

メールには、今後毎月取引明細と返済元本と金利収入の振込を行うので、W8-BENと振込先口座の情報を送れ、とありました。
何はともあれ事実確認を、ということでサービスデスクに電話したところ、メールにあるとおりでした。決定の背景について詳しい話は聞けていませんが、当局からの規制っぽいニュアンのことを言ってました。まぁ決まったことをどうこう言っても仕方ないですし、振込に費用がかかったら先方が負担するということなのでおとなしく従うことにしました。

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実は昨年時点で、レンディングクラブへの投資方針の見直しを考えていてすでに口座の半分くらいは現金のまま再投資されていない状況にありました。
レンディングクラブの投資での一番の課題と感じていたのは「出口」です。レンディングクラブのNoteは一度投資すると全額回収するには3年か5年かかるので「そろそろ引き上げよう」と決めてから最長で5年かかります。実際は繰り上げ返済されることも多いのでNoteあたりの平均回収期間はもっと短いですが、最後の一つは3年か5年かかると思われます。日本国内ならともかく米国の機関なので自分に何かあったときの資金引き上げが大変です。以前海外口座の相続サポートについての記事で紹介したことがありますが、知人の弁護士事務所に相続サポートしてもらう契約を結んでおり万一の際にも一応大丈夫ではあるのですが、レンディングクラブに関しては一括で換金できないのはやっぱり大変だろうということで中期的に資金を引き上げる方向で考えていました。

レンディングクラブでは投資家が貸出先の条件を細かく設定した上で、対象となるNoteがあれば自動的に購入できるAutomated Investingという仕組みがあり初期の頃から利用していました。昨年中期的な引き上げ方針を決めてから、貸出先の条件をかなり厳しく設定して貸出期間も3年物に限定したので、その結果日々発生する回収元本と金利収入を下回る金額分しか投資できない状況になり、直近では初期投資$100,000に対しておよそ$60,000がキャッシュのままになっていました。これを続けて行けばそのうちほとんどがキャッシュになるだろうから適当なタイミングで引き上げようと考えていました。

という流れの中で今回の新規投資NGの通知は、中途半端にちょっとづつ追加投資していたのをスパッと辞めるように背中を押された感じです。

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レンディングクラブから送られてきた9月末時点の明細、キャッシュは$60,000、投資中資金が$50,000


レンディングクラブの本社を訪れた(「レンディングクラブに行ってきました」)のが2015年春なので、3年半で新規投資は終了です。最終的なリターンは回収が終わるまで確定しませんがおそらく現時点の見込みでは$10,000程度になりそうです。残額回収が終わるまでは付き合いは続きますが、あっけない幕切れでした。海外金融機関を使用した直接投資は本当にやりにくいご時世になってきましたね。

ちなみに株はまだ保有してますが最近は$4切ってます。
レンディング収入は株価下落分の相殺でほとんど消えてしまいそうです(泣)
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