2001年7月、日本国内だけで1000名近い社員を擁するす外資系の大手IT企業を辞めて、某外資系の日本一人目のスタッフとして働き始めました。社員一人なのでオフィスもなく、通勤もありませんでした。午前中に客先のアポがなければ自宅で事務作業という名目で、その気になればテレビを見ながらの作業も可能だったので通勤のない立場を利用してよくテレビを見ていました。そう、2001年はイチローがマリナーズに移籍した一年目だったのでしょっちゅう生中継でイチローの活躍を放送していたのです。時間があるときは必ずと言っていいほど中継にチャンネルを合わせていました。いま思えば、新しく日本法人の立ち上げに関わる自分を数ヶ月前から大リーグに挑戦し始めたイチローに重ね合わせていたのもしれません。

そのイチローがとうとう大リーグを去ります。21日のアスレチック線、BS日テレでおそらく最期の打席となるであろう4打席目を「イチローという偉大な選手の最期と一時代の終わりを目に焼き付けておきたい」という思いで食い入るように見ました。残念ながらヒットにはならず直後の守備で交代、一つの時代が終わりました。印象的だったのは、イチローがベンチに下がる際にマリナーズの選手一人一人とハグする場面で、菊池選手に「がんばって」と声をかけていたところです。時代が移るのだな、と強く感じました。最期にマリナーズに戻れて本当に良かったです。

2001年に2歳だった上の子供は今年成人式を迎えました。改めてイチローの活躍期間が長かったことを実感します。本当に長い間お疲れ様でした。奇しくも自分がフルタイムでの仕事をやめて新しい取り組みをはじめた年に平成が終わり、4歳年下のイチローの引退までも重なり、時代の変遷を改めて強く感じています。

今年最初の投稿はイチローの最期の場面に触発されていても立ってもいられなくなって書いた感傷的な内容になりました。近いうちに近況含めてまたアップしようと思います。

※三浦カズにはまだまだ頑張ってほしい。